皆さん、こんにちは。
2024年はさまざまなAIの精度がアップし、簡単に活用できるようになった年だったのではないでしょうか。機械的に依頼したことだけを行うのではなく、気が利くようになった年だったといえるかもしれません。
まだまだAIだけで記事を作り上げることは難しいかもしれませんが、資料やメモなど情報があるものに対しては、手直しや肉付けをすれば公開できるレベルまで作り上げてくれるようになりました。
AIは、皆さんの日々のコンテンツ作成をサポートしてくれるツールです。上手く利用すれば、これまで時間やお金がかかっていたWEBサイトやSNSのコンテンツ作りが格段に楽になると思います。
そこで、今回はさまざまな記事を無料のAIを使って作成した例をご紹介します。
- セミナー資料から作るレポート記事(ChatGPT)
- 多くの情報からピックアップして作るまとめ記事(Claude)
- プレスリリースから作る記事(ChatGPT)
- 特定のInstagramアカウントを元にした比較記事(Claude)
- ニュースを元に作るまとめ記事(Genspark)
■AIを使った記事作成のポイント
指示を出すときに、何か資料を用意して、AIに読み込ませください。例えば、セミナーでもらった資料やWEBページ、チラシやガイドブックの写真、プレスリリースなど情報が載っているものです。それがあるとグッと記事の仕上がりが良くなります。
1.セミナー資料から作るレポート記事
セミナーで配布される資料をPDFデータにし、AIにアップロードして記事を作ります。
■利用AI:ChatGPT
→ChatGPTはまとめ記事や長い文章の作成が得意なAIです
①ChatGPTにログイン
→Googleのアカウントで無料利用できます
②PDFをアップロードし、「このPDFファイルをもとに、2000文字前後でセミナーレポートを作成してください」と必要な文字数とメッセージを送信します
文字数を入れると、記事のボリュームを好みに調整できます。
今回のセミナーレポート作成には、プライムストラテジー社がWEBサイトで公開している資料を利用させていただきました。
資料は72ページありましたが、概要とそれぞれの項目の説明が指示した文字数でまとめられています。企業のWEBサイトに参加したセミナーのレポートを書くときに便利です。
◆元になった資料が公開されているURLが↓こちら
https://www.prime-strategy.co.jp/blog/50308/
◆その資料から生成したレポートは↓こちら
AI生成例)セミナーレポート2000字
AIが生成したレポートには、このレポートを聞いてどう思ったかという感想や所感は入りませんので、それを追加するとよりリアルなレポートが仕上げられると思います。
2.多くの情報からピックアップして作るまとめ記事
参考の記事や文書の構成や項目を確認したり、内容をまとめたりするには、Claudeが便利です。SEO対策のためのリライトやまとめ記事の作成に活用できます。
■利用AI:Claude(クロード)
→箇条書き、項目立てが得意なAIです
①Claudeにログイン
→Googleアカウントと認証番号を受け取る携帯電話番号の登録が必要です
②資料のPDFをアップロード後、まとめてほしい項目やピックアップしてほしいテーマを投げると箇条書きで戻ってきます
長くて読みづらい発表資料も必要な箇所を箇条書きにしてくれます。
箇条書きにするのはClaudeが上手く、きれいに項目立ててくれるので、そのままコピーして使いやすいです。
◆元になった資料が公開されているURLが↓こちら
https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/life/195949_503028_misc.pdf
◆その資料から生成した記事は↓こちら
AI生成例)項目ピックアップ記事
ピックアップされた項目についての感想や、特に重要と思う項目について意見をのべると、人間味のある記事が仕上げられると思います。
3.プレスリリースから作る記事
企業や行政がイベントや新製品、新サービスなどの情報を報道機関に向けて公式に発表する文書がプレスリリースです。広く情報を広める目的で発表されるので、インターネット経由で手に入れることができます。関連するリリースがあれば、そこから記事を作ることもAIを使えば簡単です。
■利用AI:ChatGPT
→ChatGPTはまとめ記事や長い文章の作成が得意なAIです
①ChatGPTにログイン
→Googleアカウントが必要です
②プレスリリースをPDFで準備し、アップロード後に文字数やトンマナ(ですます調か、である調か)を指定してメッセージを送ります
プレスリリースは元々の文書の言葉遣いがきっちりしているので、仕上がってきた文章もそれに合わせて表現が少しかたくなります。
★カジュアルな表現にしたいとき
文章に対して「カジュアルなトーンで」と追加メッセージを送ると書き直してもらえます。
◆元になったリリースが公開されているURLが↓こちら
https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/life/195949_503028_misc.pdf
◆その資料から生成した記事は↓こちら
AI生成例)プレスリリースから作った記事
◆さらにカジュアルにリライトした記事は↓こちら
AI生成例)カジュアルトーンにリライト
4.特定のInstagramアカウントを元にした比較記事
「○○市のパン店5選」のような記事を書くときは、その地域の有名店を1つ見つけて、そのアカウントに似ているアカウントのピックアップをAIに依頼すると比較記事が書きやすいです。
■利用AI:Claude(クロード)
→箇条書き、項目立てが得意なAIです
①Claudeにログイン
→Googleアカウントと認証番号を受け取る携帯電話番号の登録が必要です
②元にするアカウントのスクリーンショットをアップロード後、絞り込み条件とピックアップする数をメッセージします。例えば場所的に近い温泉をまとめたい時は「地理的に近い温泉地のInstagramアカウントを4つ教えてください」などと送信します。
InstagramアカウントのIDもわかるため、それぞれを確認しながら記事を書くということも行いやすいです。これはWEBページや他のSNSアカウントでも同様にピックアップできます。
このピックアップされたアカウントをまとめて記事にすることもできます。文章はChatGPTのほうがきれいに生成できるため、Claudeでピックアップしたアカウント情報をChatGPTへコピペして記事に生成します。
◆Instagramアカウント1つから比較、まとめまでAIで行った記事
AI生成例)Instagramアカウントから作ったまとめ(比較)記事
5.ニュースを元に作るまとめ記事
時事的な内容をまとめたい時は、無料AI検索エンジン「Genspark」が便利です。ソースも出してくれるため、事実確認もしやすいです。検索エンジンとはいえ、記事や構成をまとめたマインドマップも作成してくれます。
■利用AI:Genspark
→ソースを元に信頼性の高い情報を集められます
①Gensparkにメッセージを送信
今回は「熊本県の2024年の観光系ニュース総決算という記事を書くので、主要なニュース5つをピックアップしてください」としました。
②ソースを確認する
それぞれの元記事がリンクされているので、ニュース系記事作成では信頼性を高めるため公開前に実施したいソースの内容も確認しやすいです。
Gensparkは文章を生成するAIではなく、検索エンジンなのですが、ある程度のまとめた文章やマインドマップも作成してくれます。検索結果に一緒に出てきます。参考程度ですが、ニュースを体系的にとらえたいときに役立ちます。
◆Gensparkで生成した↓ニュースを元にした記事
AI生成例)Instagramアカウントから作ったまとめ(比較)記事
時事的な内容の記事を書くときは、Gensparkで下調べをするとソースの確認ができるので安心です。
まとめ
コンテンツ作成に役立つAIも、本当に増えてきましたし、それぞれが進化しています。
今回紹介したAIサービス3つも、文章を作成するタイプ、項目分けをするタイプ、ニュースを分析するタイプと違いがありました。いろいろなサービスを使い分けることで業務に相性のよいものを見つけられます。
無料といっても多くのサービスでGoogleのアカウントが必要になるため、セキュリティ面で気になる方は、メールアドレスを一つ用意して、専用のアカウントを準備してもよいかもしれません。
今回は記事を実際に作ってみましたが、画像や動画、イラストなどいろいろなものがAIで生成できるようになってきました。ある程度のクオリティを求めると課金も必要となってきます。どれに課金するかを考えるためにも、いろいろなサービスを少しずつ使ってみるといいかもしれません。皆さまの業務効率化の参考になれば幸いです。