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Web制作

A/Bテストの基本とおすすめツール4選

A/BテストはWebサイトを改善していく上では欠かせない方法です。本稿ではA/Bテストの基本と、A/Bテストに使えるツールについてご紹介します。

A/Bテストとは?

Webページを最適化する方法のこと

A/Bテスト(ABテスト)とは、Web制作やWebマーケティングで使われる手法のことです。ホームページやLPのデザインについて、ユーザー視点で改善していくために使われます。

A/Bテストを実際に行ってみるとわかるのですが、ちょっとしたデザインの違いが大きくPVやコンバージョンに影響することがわかります。こういったユーザーからの反応がダイレクトに見られることが、A/Bテストの一番のメリットでしょう。

A/Bテストの手順

A/Bテストを行うにはどうすればいいのでしょうか?実は、A/Bテストの原理はとてもシンプルです。

まず、同じページを複数パターン用意します。レイアウトを変えていたり、ボタンの画像を変えたりしておくのです。文章などのコンテンツを一部変えておく方法もあります。そして、用意したパターンを実際にユーザーに使ってもらい、効果の高いパターンを選んでいく。これがA/Bテストの流れです。

具体的にA/Bテストを実施するには、後述するように専用のツールを使うことが一般的です。

A/Bテストのおすすめツール4選

それでは、A/Bテストのおすすめツールについて見ていきましょう。ここでご紹介するツールは、どれも評判の良いものです。料金や付随するサービスに違いがあるので、自社の運用に合うツールを選ぶようにしてください。

Optimizely(有料)

Optimizely

Optimizely: A/B Testing & Personalization Platform

Optimizelyは、全世界で使われているA/Bテストの有名なツールです。開発元はアメリカのOptimizely社です。公式サイトによると、世界6,000社以上の導入実績があるとされています。

Optimizelyでは、A/Bテストやスプリットテスト、多変量テストなどの豊富な機能が使えます。A/Bテスト用のページも、ドラッグアンドドロップで直感的に操作することができます。

Optimizelyの利用料金についてです。トライアル版は無料で使うことができますが、本使用は有料となっています。

Visual Website Optimizer(有料)

Visual Website Optimizer

World’s Easiest A/B and Split Testing Software – Visual Website Optimizer.

Optimizelyと並んで、A/Bテストの最大手にあたるツールです。インドのWingify社が開発元で、日本国内ではアッション社が独占パートナーとなっています。世界の4,000社を超える企業で利用されています。

A/Bテストやスプリットテスト、多変量テストが利用できます。他にはない機能として、ヒートマップ分析を使うことも可能です。ヒートマップ分析とは、ユーザーの行動を色分けして視覚的に表現したサーモグラフィーのことです。

料金は、最安のプランで月額$999(年間契約、一括払い)となっています。無料のトライアルも用意されているので、気になった方はまずは利用してみてはいかがでしょうか。

Kaizen Platform(有料)

Kaizen Platform

Kaizen Platform, Inc.

Kaizen Platformも、A/Bテストの専用ツールとして有名です。A/Bテストのほか、スプリットテストも使えます。テストの作成も、管理画面からドラッグアンドドロップで簡単に行うことができます。

Kaizen Platformではツールだけでなく、グロースハッカーからの提案を受けることも可能です。自社に専門のデザイナーやマーケターがいない場合に、利用するといいでしょう。

料金ですが、有料のエンタープライズプランのみ提供されています。グロースハッカーに提案を依頼できるクラウドソーシングプランは、1ヶ月30万円(オープンオファー)で利用できます。

Googleアナリティクス(無料)

Googleアナリティクス

Google アナリティクス公式サイト – ウェブ解析とレポート機能 – Google アナリティクス

Googleアナリティクスはアクセス解析には欠かせないツールです。実は、Googleアナリティクスを使ってもA/Bテストを行うことができます。しかもご存じのように、Googleアナリティクスは無料です。

Googleアナリティクスでは、A/Bテストをウェブテストと呼びます。A/Bテスト専用のツールではないのですが、ページ単位だけでなく、ボタンなどの要素を出し分けて行うA/Bテストも実施できます。

なお、ウェブテストを使うには、目標が設定してあることが必要です。事前に設定しておくか、ウェブテスト作成時に新規に作成するようにしてください。

A/Bテストを実施する時の注意点

最後に、A/Bテストを実施する時の注意点についてまとめておきましょう。

事前にA/Aテストを行っておく

A/Bテストを行う前に、はじめにA/Aテストを行っておくようにしましょう。A/Aテストとは、A/Bテストのツールが正しく動いていることを確認するステップのこと。

万が一、A/Bテストのツールに不具合があったり、設定が正しくできていないとどうなるのでしょうか?A/Bテストの結果も、正しくないことになりますよね。間違った方向にサイトを変えてしまうことになるので、非常に問題です。

A/Aテストでは、全く同じ2つのページを用意してA/Bテストを行います。A/Aテストの結果に差がなければ、ツールが正しく動いているのでA/Bテストを行ってもOKです。

逆にA/Aテストの結果で差が見られた場合は、ツールに問題がある可能性が高いです。そのままA/Bテストを進めても効果は期待できないので、ツールの設定などを再確認するようにしてください。

一度にたくさんの改善を行わない

A/Bテストを実施していると、一気に複数箇所を改善してしまいたくなります。A/Bテストのやり方としては、この方法はNGです。

一度に複数箇所を変えてしまうと、どの要素が原因となって結果が変わったのかがわからないのです。運良く効果が出たとしても、継続してページを改善していくことは難しいでしょう。

A/Bテストは、必ず一箇所ずつ行っていくようにしてください。また、できるだけ小さな部分から実施していくと改善がし易いです。効果も判断しやすいですし、確実に結果を積み重ねていくことができるからです。

継続する

A/Bテストは一度行って終わりにするのではなく、継続して行うようにしてください。ユーザーのニーズも変化しますから、時期が変わればA/Bテストの結果が変化することだって十分に考えられるからです。

繰り返しA/Bテストを行いながら、継続的にページを改善していくようにしましょう。

あとがき

A/Bテストの基礎知識やおすすめのツール、A/Bテストを行うときの注意点についてご紹介しました。

A/Bテストは簡単に実施でき、かつ効果が得やすい手法です。有料のサービスも多いのですが、導入も簡単にできますし、他の施策と比べても費用対効果は高いと言えます。Web運営やマーケティングを担当しているのであれば、ぜひ導入を検討していただければと思います。