Webサイトの運用ではアクセス解析が欠かせません。アクセス解析のできるツールもいろいろとありますが、最もよく使われているのはGoogleアナリティクスでしょう。アクセス解析にまつわる機能が豊富に使えますし、画面もわかりやすくできています。
本記事では、Googleアナリティクスの基本と導入方法、サーチコンソールとの連携方法について解説しています。Googleアナリティクスにはじめて取り組む方でもご理解いただけるように、ステップバイステップで解説していきますね。
Googleアナリティクスとは?
はじめに、Googleアナリティクスの特徴や主な機能から解説します。
アクセス解析には必携のツール
Google アナリティクス公式サイト – ウェブ解析とレポート機能 – Google アナリティクス
Googleアナリティクス(Google Analytics)とは、検索エンジンのGoogleが提供しているアクセス解析専用のツールです。Googleのアカウントがあればすぐに利用が開始できますし、何より無料で使えます。エンタープライズ向けに、Googleアナリティクス 360 Suite(旧 Google アナリティクス プレミアム)もリリースされています。
ウェブサイトの運用管理では、Googleアナリティクスは業界標準とも言えるツールです。Web担当者やエンジニア、デザイナーであれば基本的な使い方はぜひともマスターしておきたいところです。
スマホやタブレットでも使える
Googleアナリティクスは基本的にはブラウザから使うツールですが、スマホやタブレット向けのアプリもリリースされています。
Android版
Google アナリティクス – Google Play の Android アプリ
iOS版
ブラウザ版とは異なり、アプリ版ではGoogleアナリティクスの全ての機能が使えるわけではありません。例えば、アカウントの管理をしたり、プロパティやビューを作成することができません。カスタムレポートにも機能に制限があります。
とは言え、機能に制限があるが故にコンパクトにまとまっているところが魅力でもあります。社外でサッとアクセスを確認したい時など、PCをひらくことのできない時には重宝します。
Googleアナリティクスの導入手順
Googleアナリティクスの導入手順に入っていきましょう。ここではウェブサイトにGoogleアナリティクスを導入するものとして、話を進めていきます。
※事前準備として、Googleのアカウントを用意しておいてください。
アカウントを作成する
はじめに、Googleアナリティクスのアカウントを作成します。(Googleのアカウントとは別ものです。お間違えなく。)
下記のページをひらき、右上の「アカウントを作成」ボタンをクリックしてください。
Google アナリティクス公式サイト – ウェブ解析とレポート機能 – Google アナリティクス
アカウントの作成画面がひらくので、右側の「お申し込み」ボタンを押してください。
アカウントの作成画面が表示されました。
上から順に、必要事項を入力していきましょう。
トラッキングの対象 | 「ウェブサイト」を選択します。 |
---|---|
アカウントの設定 | アカウントの名称を入力します。 |
プロパティの設定 | 「ウェブサイト名」と「ウェブサイトの URL」を入力します。「レポートのタイムゾーン」では「日本」を選択しておきましょう。 |
データ共有設定 | 任意で指定してください。 |
入力が完了したら、画面下の「トラッキング ID を取得」ボタンをクリックしてください。
ダイアログに利用規約が表示されるので、問題なければ「同意する」を選択して規約に同意します。これでアカウントの作成が完了です。
なお、アクセス解析の対象となるプロパティ(ウェブサイトのことです)の設定も同時に完了しています。プロパティは、1つのアカウントごとに50個まで作成することができます。複数サイトを運用している場合は、Googleアナリティクスの「設定」ページからプロパティを追加しておきましょう。
トラッキングコードを設定する
アカウントの作成ができたら、次はトラッキングコードを設定します。トラッキングコードとは、Googleアナリティクスがデータを収集する際の目印のようなもの。これがないとGoogleアナリティクスは使えませんので、必ず設定しておくようにしましょう。
トラッキングコードは、対象とするウェブサイトのheadタグ内に記述すればOKです。先ほどの、アカウント作成が完了したページを見てください。四角で囲ってある部分が、トラッキングコードです。
この部分をコピーして、ウェブサイトのheadタグ内に貼りつけてください。これで、トラッキングコードの設定が完了です。
※トラッキングコードは、ウェブサイトの全ページのHTMLに貼りつけてください。トラッキングコードがないページは計測されませんので、正しいアクセス解析ができなくなってしまいます。Googleタグマネージャを利用すると、抜けもれなくトラッキングコードが設定できるのでオススメです。
確認をする
さて、以上でGoogleアナリティクスの導入は終わりです。正しく設定できているか、チェックしておきましょう。
Googleアナリティクスのページ上にある、「レポート」をクリックしてください。次に、左側の「リアルタイム」メニューから「サマリー」を選択してしてください。
リアルタイムの画面が表示されました。ここからは、いま現在ページを見ているユーザーがどれくらいいるのかが確認できます。いまは誰もアクセスしていないので、「0」と表示されていますね。
登録したウェブサイトをひらいてから、もう一度リアルタイム画面を見てください。下のように「1」と表示されていれば、Googleアナリティクスが正しく導入できていることになります。
Googleサーチコンソールとの連携方法
Googleアナリティクスは、Googleサーチコンソール(以下、サーチコンソール)と連携することもできます。両者を連携すると、サーチコンソールでしか見られなかったキーワードをGoogleアナリティクスから見ることができるようになります。GoogleのSSL化によってnot providedとなっていたキーワードもわかりますし、検索結果でのページの掲載順位やクリック率などのデータも確認できるようになります。
それでは、サーチコンソールとの連携方法について見ていきましょう。Googleアナリティクスをひらいたら、画面上のメニューから「管理」を選択します。次に、「プロパティ」のメニューから、「すべてのサービス」を選択。
「Google アナリティクスと他のサービスとのリンク状況」ページが表示されたら、一番下の「Search Console とリンク」ボタンをクリックしてください。
「編集」を押します。
別タブでプロパティの選択画面が表示されるので、該当するプロパティを選択して「保存」をクリック。「Search Console にサイトを追加」ボタンを押せば完了です。
正しく設定できたことを確認しておきましょう。Googleアナリティクスをひらいて、「集客」から「Search Console」、「検索クエリ」の順に選択していってください。
「検索クエリ」画面が表示されました。クリック率や表示回数、平均掲載順位など、サーチコンソールのデータがGoogleアナリティクスでも見られるようになりました。
あとがき
Googleアナリティクスの基礎知識や導入方法についてまとめました。記事内で述べたように、GoogleアナリティクスはWeb業界では必須のツールの一つです。レポートを見たり、共有するなどの基本操作は最低限身につけておくようにしましょう。