「ブロックエディタでデザインを完結させたい」
「ブロックエディタをより便利にするプラグインを入れたいがどれを選べば良いかわからない」
WordPressの5.0バージョンからブロックエディタ・グーテンベルク(Gutenberg)が採用されました。ブロックエディタはクラシックエディタの機能は全部でき、さらにスライドショーのように画像を印象的に見せたりカラムを分割したり、ボタンを入れたりスタイルを使ったリストを入れたり…と高度なウェブページの編集をすることができます。
つまりは、編集画面で「目で確認しながら」ページをつくっていけるということです。長い間WEB制作に関わっている方ならイメージできると思うのですが、ホームページビルダーに近い形で作れる、といえばわかりやすいでしょうか。
まだまだブロックエディタ(Gutenberg)は割合的には少ないですが、WEB制作会社でも活用を進めているところが増えてきています。
2019年に開催されたWordCampで、長谷川広武さんが「運用も最大限考慮!コーポレートサイトでブロックエディタフル活用の事例紹介」と題した講演をされました。企業のコーポレートサイトをできる限りブロックエディタを使って構築することを前提として案件を進めているとのお話しです。
4.どの拡張プラグインを入れるのがベスト?
プラグインによって、追加できるブロックの種類に傾向があります。
例えば、Ultimate Blocksは、ブロガーやマーケター用につくられたブロックエディタ拡張プラグインであると公式ページに書かれています。実際に追加されるブロックを見てみると、Call to Action Block(ページを見ている人に資料請求や電話などのアクションを起こしてもらう目的のブロック)や、ユーザーレビューが書きやすいTestimonial Blockなど、販売を推進する機能をもったブロックが多くあります。
以下に、主な拡張プラグイン3つをピックアップして比較してみます。
それぞれプラグインによって特徴や違いがあります。
○Advanced Gutenberg
・追加できるブロック数:22
・こんな方にオススメ:自由なレイアウトで表現方法を増やしたい方、ネットショップを運営中の方
・特徴的なブロック:Tableを入れたり自由自在にレイアウトを組んだりできるほか、商品説明に便利なブロックやネット販売との連携機能があります。
○CoBlocks
・追加できるブロック数:30
・こんな方にオススメ:美しいWEBページを作りたい方、デザインはできないがWEBサイトを自分で作りたい方
・特徴的なブロック:よりデザイン性を高められる、ビジュアルを整えられるブロックが多く入っています。
○Ultimate Blocks
・追加できるブロック数:19
・こんな方にオススメ:ブロガーさん、広告・販売促進系企業の方
・特徴的なブロック:販促につながるブロック、訪問者の行動を誘導できるブロックが多く入っています。
今後もブロックエディタにブロックの種類を追加するプラグインは増えてくると予想されますので、どんなブロックが追加されるのか、誰向けにつくられたものなのかをチェックして選んでいってください。
5.プラグインを入れないとブロックは増えない?
WordPressにはデザインや機能がテンプレートセットされた「テーマ」があります。ブロックエディタ対応の「テーマ」を入れると、テーマ独自のブロックが追加されるものもあります。
テーマに合わせたデザインのブロックが入っていると統一感を出しやすいので、標準ブロックよりテーマオリジナルのブロックを積極的に利用したいですね。
まとめ
ブロックエディタはこれまでのエディタと使い勝手が違いすぎるため、なかなか最初は使いづらいと思います。文章を書くだけなら旧エディタでも十分です。
ただ、なかなかWEBサイト制作の予算を取るのが難しい場合などは活用するとメリットがたくさんあります。WEBサイト全体のデザインはプロに依頼し、個別ページを追加していったりブログ記事を書いたりするなどポイント使いに活用するのもよいと思います。
2022年には旧エディタのサポートが終了するといわれていますので、ブロックエディタに少しずつ慣れていきたいですね。