「SEOのことを調べると出てくる強調スニペットについて知りたい」
「Googleの検索結果に強調スニペットとしてコンテンツを表示させたい」
今回は、Googleの検索窓をつかっているとよく目にするようになった”強調スニペット”について、その言葉の意味や上手く活用するコツをご紹介します。
この強調スニペットは、検索エンジンの順位が「0位」とも呼ばれる、超目立つ存在です。ここに表示させられれば、Webサイトのブランディングにもつながります。Webコンテンツをつくる身であれば、ぜひ狙いたいところですね。
強調スニペットについてしっかり知り、意識したページづくりをしていきましょう!では順番に解説していきます。
1.Googleの強調スニペットとは
この記事でいう”強調スニペット”とは、Google社の検索エンジンを利用したときに目に入るコンテンツブロックのこと。
具体的には、以下のような表示の部分を指します。
英語では、「Features Snippet」と呼ばれています。直訳すると、「特徴的な断片」となります。
Googleの権限によって、Webページから特徴的・必要だと思われる部分を切り出して、検索ユーザーに見せるスペースをつくったのです。もう少し簡単にいうと…。
1.ユーザーが検索する
2.Googleはその検索ワードに対して答えを返す
→これまではページ(URL)単位で返していた
→今は強調スニペットを利用し、必要な文章・情報だけを返すようになった
Googleの検索結果の返し方が、変わってきたということなのです。
今までに存在しなかった表示スペースをつくり、検索ユーザーがわざわざURLをクリックしなくても答えが読めるようにしたのです。この強調スニペットのスペースを、「ゼロクリックサーチ」と呼ぶ人もいます。
芸能人やスポーツ選手について検索すると、強調スニペットは多く見つけられます。検索結果ページで答えがわかれば、Webページへリンクして飛ぶ必要がなく、ユーザーとしては非常に便利です。データ量の節約(ギガの節約)にもなります。
つまり、Googleを利用するユーザーとしては、検索結果表示の改善がなされた、といえるでしょう。2017年、2018年、2019年と月日が経つごとに、この強調スニペット部分は大きくなり、表示の仕方も工夫・改良されてきています。今後もこの部分が大きくなるのは間違いありません。
2.強調スニペットに掲載されるコンテンツ
では、どんな部分がピックアップされて、強調スニペットに表示されるのでしょうか。
Googleのヘルプには以下のように書かれています。
クエリが質問であると判断された場合は、ユーザーの質問に回答しているページがプログラムで検出され、検索結果に強調スニペットとして上位の検索結果が表示されます。 引用:検索結果での強調スニペット
クエリとは検索エンジンの窓にユーザーが打ち込んだ言葉を指します。つまり、ユーザーが検索エンジンに質問した場合、その答えとなるページの1部分が強調スニペットとして検索結果ページに表示されているわけです。
例えば…
- 大坂なおみ 年齢→大阪なおみさんが今何歳なのか?
- 熊本 人口→熊本県の人口は何人なのか?
といったように、文章で質問になっていなくても、検索窓に入力されたワードから、ユーザーが「何かしらの答えを探している」のがわかります。そのような検索結果には、確かに今も強調スニペットが表示されています。
3.強調スニペットに自分のページを表示させるコツ
自分のWebページの中にある情報を強調スニペットとして表示させたい場合は、ユーザーが検索するであろう内容に対して、質問に答えるページをたくさんつくるのが正解です。
具体的にどんなページをつくればいいのか、4つのパターンがありますので、ご紹介します。
①言葉の意味を答える
「◯◯とは」「◯◯ 意味」など、その言葉・ワードの解説を書いておきます。
②問い合わせに答える
「◯◯ 通話料」「◯◯ 価格」など、お店や企業に寄せられる問い合わせに答えるようなページをつくります。
③手順を示す
「◯◯ 方法」「◯◯ やり方」など、手順や順序を書いておきます。※この場合、liやolなどHTMLタグを使っておくと、順番が書いてあることがわかりやすいです。
④一覧表をつくる
「◯◯ 相場」「◯◯ 区間」など、比較や条件によって異なる答えがある場合は見やすいように表にまとめます。
このような表示は、実際にGoogleの検索結果に強調スニペットとして出てきています。Googleとしても出しやすいコンテンツなのですよね。
ページを制作する側としては、強調スニペットに表示されやすいコンテンツをつくり、ユーザーに公開していくことが大切です。
4.強調スニペットにライバルが表示されているのを見つけた場合
自分が狙っているキーワードで、ライバルが表示されているのを見つけたり、不適切(答えになっていない)な表示を見つけたりした場合は、Googleにフィードバックを送ると再考してくれる可能性があります。
この強調スニペットはGoogleも機械的に表示させているものであり、「間違い、不適切な場合もある」と認めています。また、「どうすればいいのか教えてほしい」ともTwitterで呼びかけています。
Hey SEO folks. We're curious about what's top-of-mind in your hopes and dreams about how Google displays listings. More control over titles? Sitelinks? Things we don't do that you'd want? What you'd do with markup or other ways to help?
— Danny Sullivan (@dannysullivan) 2018年10月31日
検索結果ページを見てみると、強調スニペットの下部に「フィードバック」のリンクがあります。
役に立った
不快な回答
人種差別的または悪意のある不適切な回答
下品または露骨な性表現を含む回答
有害、危険、暴力的な回答
誤解を招く、または不正確な回答
↑フィードバックは簡単に選択して送ることができますので、納得がいかない表示を見つけたら、ぜひここから送りましょう。
まとめ
強調スニペットに表示されるのは、一種のステイタスのようなものです。一般ユーザーからすれば、権威あるサイトに見えますので、ブランディングの意味でも狙うほうがいいでしょう。
Googleはできるだけユーザーに簡単に答えを返すという姿勢のため、強調スニペットはまだまだ改良されていくはずです。
短期間のうちに表示がガラッと変わる可能性もありますので、まずは今実際に何が強調スニペットに教示されているのかを確認し、そこに自分が表示させるとしたらどうすればいいか、どういうページをつくればいいかということを、今回の記事にある方法論をヒントに考えていきましょう。