で依頼する

ブログ

  1. トップ
  2. ブログ
  3. Web制作はMacですべきか?それともWindows?

Web制作

Web制作はMacですべきか?それともWindows?

どうも!ウェブ業界歴15年!くまweb広報ノダです。

この業界で15年。
たくさんのパソコンを買い替えてきました。

最初に買ったのは東芝のダイナブック!
次はソニーのバイオを二回買い替え
そこからはiMac、MacBook、MacBookProとずっとMacを使ってます。

ウェブデザイナーはMac
コーダーはWindows
ディレクターは半々

みたいなイメージのあるウェブ業界ですが、令和の時代においてWindowsとMacはどちらがウェブ制作において最適なのかを今回は考えていきたいと思います。

 

Macのウェブ制作におけるいいところ

MacがWeb制作現場、特にデザイナーに支持されてきたのは、「デザインと開発の橋渡し」に優れているからと言われています。

Figma・Adobe XD・Illustrator・Photoshopといったデザインツールが安定して動作し、
Retinaディスプレイの発色の良さは、色や質感の確認にも最適です。
Windowsのパソコンもだいぶ綺麗になってきてるんですが、やっぱり比べるとmacのほうが美しいんですよね。

さらに、iPhone・iPadなどApple製品との親和性も高く、
モバイル表示の確認やAirDropでのデータ共有がスピーディーというのも地味に便利だったりします。

あとはシンプルにUI/UXの美しさがあります。
日々、両方のOSを使っていて、デフォルトフォントやアイコン、画面設計など美しさ・使用感はMacだなぁと感じます。

 

Windowsのウェブ制作におけるいいところ

まず、Windowsの強みは、実務における汎用性とコストパフォーマンスです。

同スペックのMacよりも安価で高性能なPCを導入でき、特に複数ディスプレイやGPU搭載マシンを組み合わせやすい点は魅力的ですね。

Macはカスタマイズの自由性が低かったり、購入後のメモリなどの変更も難しかったりと何かと費用が嵩みがち。

そしてウェブ制作において最大の利点は、企業や行政などクライアント側の多くがWindows環境のため、互換性・検証性が非常に高いという点です。

2025年の日本国内PC OSシェアは、Windowsが約70%、macOSが約13%で圧倒的にWindowsユーザーが多いです。

またWordやExcelなどマイクロソフト製品が安定して稼働するため、ウェブディレクターにとっても利点は大きいです。(だいぶGoogleのスプレットシートやドキュメントなどが増えてはいますが)

 

コーディング視点ではどうなるのか?

■ Mac:フロントエンド開発がスムーズです。
macOSはUNIXベースなので、ターミナル操作が“そのまま”現場のLinuxサーバーと近いです。
特に以下のセットアップが速いと傾向にあります。
・Node.js / npm
・Homebrew
・Gitクライアント
・Vite / Next.js / Nuxt / Astro
・Sass / PostCSS
・Docker / Laravel Sail
・Python / Ruby といった言語環境

■ Windows:WSL2登場でほぼ追いつきました。
Windowsは昔は“開発向きじゃない”と言われていたがWSL2でLinuxカーネルが搭載されてから状況が一変したと言われています。

・Ubuntu上でLinuxコマンドがそのまま使える
・Node.js / npm / Git / Docker が安定して動く
・開発フォルダをWSL側に置けば高速

つまり今は
「開発環境はWindowsでもほぼMacと同じレベル」
といえます。

とはいえ Windows特有の“つまずきポイント”としては
・権限系のエラー(chmod, chown まわり)
・パス文字数制限
・改行コード問題でGitの差分が真っ赤
・Docker Desktopが重い
・ウイルスバスターなどセキュリティソフトが邪魔
などがあり現場経験が浅いコーダーはここで詰まりやすくデメリットかもしれません。

ブラウザ検証については、圧倒的にWindowsに軍配が上がります。
WindowsはEdge・IE(古い案件)・Windows版Chromeの検証ができます。
特にBtoB、行政、製造業などは古いPCが残っており、
・小さなCSS崩れ
・SVGが表示されない
・古いjQueryでエラー
・正常に印刷されない
など地味に重要なチェックが多い。

実務ではWindows機を持っている方が圧倒的に強いですね。
当時呪いの言葉だったIEの検証ですが、未だに行政関係だと稼働してたりするから恐怖です笑

自分の周りでMacを使っているコーダーさんに話を聞いたところ
「Macのほうがコードが綺麗に見えて快適」という意見もありました。
調べてみるとRetinaディスプレイは文字のエッジが非常に滑らかに見えるそうです。

 

実案件ベースで考えてみた!

中小企業のコーポレートサイト(WordPress中心で構築)

■案件の概要
・5〜30ページくらいの企業サイト
・CMSはほぼWordPress
・クライアントはWindows、Office使用

■Macコーダーの場合
・Local / Laravel Valet / Docker でWP環境構築は快適
・ターミナルからのwp-cli操作もしやすい
・ただし、クライアント側の閲覧環境が「Windows+Edge」なので、最終検証でWindows実機が欲しくなる

■Windowsコーダーの場合
・Local / XAMPP / Docker が普通に動く
・クライアントから支給される「WordやExcelの原稿」「PowerPointの構成資料」がそのままの見え方で開ける
・クライアントが「自社PCでこう見えるんだけど…」と言ったときに、同じ環境を再現しやすい

■実務でよくある流れ
制作側:MacでWordPress構築
納品前:Windowsノートで実機検証(Edge / Chrome / IE残党対応)
納品後:クライアントからの「文字がボケて見える」「レイアウトが崩れてる」が、だいたいWindows環境の話だったりする。

■結論(コーポレート+WP)
・構築フェーズ:Macが快適
・検証・クライアント対応フェーズ:Windowsが強い
・最適なのは「メインMac+検証用Windows機」の2台持ち

やはり実案件ベースで考えてみると、クライアントからの修正指示の資料がOfficeだった時にMacだとかなり困るイメージがありますね。

僕が以前勤めていた会社のお客さんはOfficeで修正指示や原稿をやりとりすることが多く、Macだとレイアウト崩れが起きることが多々ありました。

特に大きな会社になると、セキュリティの問題からGoogleWorkspaceのオフィスツールを使えない会社も多く、まだまだExcelやパワポでやりとりすることも多いですね。

 

じゃあ理想的な制作環境はどっちなのさ?

ここまで色々語ってきましたが、結局どっちがいいのさ!という話になってきます。

15年前だと、Windowsでした。

理由としてはMacのシェアが今よりももっと少なくGoogle Workspaceも普及していなかったのでMicrosoftOfficeソフトの互換性問題やブラウザもまだまだIEが強くによる検証のためWindows環境は必須でした。

では現代ではどうでしょう?

まだまだMicrosoftOfficeでのやりとりやWindows環境での検証は必要ではありますが、昔ほどクリティカルな問題ではなくなりました。

Bootstrapという機能を使えばMacでWindows環境を動かすこともできるようになりました。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mh11850/mac

つまり
「つかいやすさ」「かっこよさ」「好きなブランド」など個人の趣向で選んでもいい時代になったんじゃないでしょうか?

15年前の僕はこの業界に入ったばかりのウェブデザイナーで、なけなしの給料でしたが、憧れていたMacを買いました。
当時は検証が大変で結局WindowsのPCも買うという悔しい経験があります。

そう考えるといい時代になったなぁ〜なんて思っちゃいます。

ということで本日はこのへんで!
また次のコラムでお会いしましょう!