たくさんの記事を作成したり編集する際は、同じ作業を繰り返すことが多いかと思います。またWordPressは高機能ゆえに、余計な作業をしてしまっていることもあるでしょう。そんな時に使いたいのが、記事作成を効率化してくれるプラグインです。
Web担当者やエディター、ライターにとっては、日ごろの作業が効率化できるのでオススメです。WordPressの記事制作を効率化してくれるプラグインについて、機能ごとにまとめました。
記事の作成
まずは、記事の作成を効率化してくれるプラグインから見ていきましょう。
Duplicate Post
作成済みの記事を、複製することのできるプラグインです。いつも決まった構成で記事を書く方や、連載記事などの場合、毎回同じことを書くのは非効率です。Duplicate Postを使うと、記事作成用のテンプレートを作ることができるので便利です。記事一覧画面から使えるので、スピーディに記事の複製ができます。
Parent Category Toggler
記事を作成するときはカテゴリーを選びますが、その設定を便利にしてくれるプラグインです。Parent Category Togglerを使うと、子カテゴリーにチェックを入れたときに自動的に親カテゴリーにもチェックを入れてくれます。ちょっとしたことですが、地味に便利ですよ。
Category Icons
Category Iconsも、カテゴリー関連のプラグインです。機能としては、使用しているカテゴリーに画像を設定できること。ページの見栄えをよくしてくれますし、ユーザビリティも向上できるでしょう。
エディタ
ビジュアルエディタやテキストエディタを便利にしてくれるプラグインです。投稿や固定ページを編集するときにはメインで使うところなので、少しでも快適に使っていきたいものです。
TinyMCE Advanced
WordPressの投稿画面を拡張してくれるプラグインです。WYSIWYG(What You See Is What You Get、ウィジウィグ)を強化してくれます。WYSIWYGとは、投稿画面の本文入力欄の上に表示されている、ボールド(B)やイタリック(I)、中央寄せなどの機能(ボタン)のこと。HTMLやCSSの知識がなくても本文の装飾ができますし、スピーディに記事が作成できるので便利です。
TinyMCE Advancedを使うと、このWYSIWYGを拡張することができます。具体的には、本文入力欄のWYSIWYGボタンを増やすことができるのです。ビジュアルエディタがより一層便利になるので、おすすめです。
CKEditor for WordPress
WordPressのデフォルトのエディタを、CKEditorに置き換えてくれるプラグインです。TinyMCE Advancedと同様に、ビジュアルエディタを便利にしてくれるプラグインです。
CKEditorとは、Webコンテンツに特化したオープンソースのWYSIWYGエディタです。CKEditor for WordPressを導入すると、テキストの装飾などの基本的なフォーマットだけでなく、テーブルや色の選択などの機能が使えるようになります。
PS Disable Auto Formatting
ビジュアルエディタとテキストエディタを行き来していると、自動でHTMLが整形されていたり、BRなどのタグが除去されていることがあります。このような自動整形は、WordPressの標準機能です。便利なようで、勝手にHTMLタグを整形されてしまうのは不便なときもあります。案外、困っている人も多いのではないのでしょうか。
PS Disable Auto Formattingはこの自動整形(除去)を停止してくれるプラグインです。ビジュアルエディタとテキストエディタの両方を使っている方にとっては、役に立つことでしょう。なお、複数記事の一括フォーマットなどの機能も備わっています。
AddQuicktag
ビジュアルエディタは便利なのですが、HTMLやCSSがある程度わかっている方にとっては少し使いづらいかと思います。そういったこともあり、ビジュアルエディタではなくテキストエディタを使っている方は少なくないと思います。AddQuicktagは、テキストエディタのユーザーにピッタリなプラグインです。
よく使うHTMLタグを登録しておくことで、テキストエディタから簡単にクイックタグを呼び出せます。設定メニューでは管理しているタグが一覧で表示されるので、追加や削除も簡単です。嬉しいことに、AddQuicktagで管理しているタグ情報はエクスポートすることが可能です。タグ情報はJSON形式で出力され、他のWordPressサイトから読み込むことも可能です。
写真(ギャラリー)
写真やギャラリーを使ったコンテンツ作成を効率化してくれるプラグインです。
Photo Gallery by Supsystic
複数の写真からなるギャラリーを、記事内に埋め込むことができるプラグインです。WordPressにもデフォルトのギャラリー機能があるのですが、レイアウトや機能が少ないなどの理由で使っていない方も多いようです。
Photo Gallery by Supsysticはギャラリーのデザインを、テンプレートから自由に選択してレイアウトすることができます。何より嬉しいのは、スマホなどのモバイル端末でもギャラリーを綺麗に表示してくれること。いわゆる、レスポンシブに対応している、ということです。
記事の管理
最後にご紹介するのが、記事の管理を便利にしてくれるプラグインです。
Post State Tags
投稿一覧画面で、記事のステータスごとに色を変えてくれるプラグインです。機能はたったそれだけなのですが、一目で下書き状態の記事や公開待ちの記事が確認できるので助かります。色が変わるのは、記事の左側のボーダーとステータス、行全体の背景です。記事の数が多い場合や、ユーザー数(ライター数)が多い時に利用する価値があります。
Public Post Preview
投稿を作成していると、公開前の記事を外部の人に見てもらいたいときがあります。Public Post Previewはそれを実現してくれるプラグインで、WordPressにログインすることなしに公開前の記事が見られるリンクを作成することができます。作成したリンクには期限も設定でき、デフォルトでは48時間を過ぎると記事が見られなくなります。
あとがき
WordPressは、ブログなどのコンテンツ作成に優れているCMSです。プラグインを活用することで、より一層コンテンツの作成が捗ることでしょう。ご紹介したプラグインを活用しつつ、より一層コンテンツ作成に邁進していってください。