「WordPressでもっと記事を書きやすいようにカスタマイズしたい」
「記事を書くライターさんが多いので文章に統一感を出したい」
「WordPressの管理画面のタスクリストで業務を共有したい」
WordPressでサイト構築が出来上がっても、そこからが本当の始まりです。
記事を書いていくだけでなく、過去の記事のメンテナンス・更新も必要になってきます。思っている以上に手間がかかって大変です。
そこで今回の記事では、実際にライターとしてWordPressを使って投稿をつくっていく中で、管理画面のカスタマイズに便利だったプラグインをランキング形式で4つ発表します!
(※WordPressのプラグインには同じような機能を持つものが複数ありますが、選ぶ基準は使っている人が多く、機能がシンプル。そして定期的にプラグインの更新・メンテナンスがされているかどうかで選んでいます。)
1.HTMLタグ保存「AddQuicktag」
記事を書くエディター内に、HTMLタグや定型文を記憶・保存させておく機能です。何度も同じHTMLタグ、文章を書くときにすごく便利です!
https://ja.wordpress.org/plugins/addquicktag/
■無料
■日本語で操作OK
まずプラグインを有効化したら、HTMLタグを登録していく作業をします。
「左サイドメニュー>設定>AddQuicktag」から、プラグインの管理画面へ進みます。
管理画面では、ボタンの名前を付けて、[開始][終了]に分けてタグを書き、保存すればOKです。[開始]の中にすべてのタグを入れておくこともできます。
その登録したボタンをどこ(POST、COMMENTなど)に設置するかも選べます。たくさん登録する場合は、allではなく適切な場所を選んでおくと、ボタンが増えすぎて見栄えが悪くなるのを防げます。
ボタンを登録できたら、自動的にエディタの枠外に挿入されますので、定型のタグや文章が必要なタイミングでボタンを押すだけです。
見出しや文字装飾に使うHTMLタグや文章、商品やそのほかのページへの誘導文言などを登録しておくと、記事をたくさん書くサイトの場合や、複数人が記事を書く場合にミスを省き統一感を出すことができます。
この登録したタグの内容変更は簡単なので、例えば記事の最後に、その時々のお店のセール情報やキャンペーン内容を入れたい場合、ここに登録しておけば前の記事からわざわざコピペしてこなくても1クリックで挿入できて便利です。
2.記事を複製するプラグイン「Duplicate Post」
同じような記事を定期的にアップする場合は、ベースとなる記事を複製して、それを書き換えるとすごくラクです。一旦、前記事を開いて書いている文章をコピペするという手間がなくなります。
また、記事の文章だけのコピペをやめて記事全体を複製すると、カテゴリなどの設定ミスもなくなります。「いつも何のカテゴリにしてたかな!?」など悩むこともなくなり、記事を書くことに集中できます。
■無料
■日本語で操作OK
以前に書いた記事の要素(文章、カテゴリ、タグなど)を複製して新しい記事をつくれます。プラグインの管理画面から、どの要素を複製するか決められます。
プラグインを有効化して初期設定が終わると、投稿/固定ページ一覧に[複製]メニューができます。そこからすぐ複製した記事をつくれるのでわかりやすいです。
どこまで何を複製するか、内容の設定も細かく登録しておけます。
すべて日本語で利用できるので直感的に設定もしやすいです。
いつも同じようなお知らせを投稿する企業様や、お店の毎日の日替わりメニューの投稿など、複製するとすごく便利です。
この機能を使いこなせば1記事を仕上げる作業時間がずいぶん短縮されるはず。ぜひ活用してください。
3.管理画面のメニューをカスタマイズするプラグイン「Admin Menu Editor」
このプラグインは複数人が管理画面を触るときには必須かもしれません。
WEB制作会社さんやデザイナーさんの困りごとをずいぶん解消してくれます!
WordPressの管理画面のメニューの見え方を、functions.phpを触らずに編集ができるプラグインです。クライアントにWEBサイトを納品するときや、ライターさんが記事を投稿するために頻繁にログインする場合など、より使いやすく(触ってほしくないところは隠す)することができます。
■無料
■日本語で操作OK
プラグインを有効化したら、「左サイドメニュー>設定>Menu Editor」へ進みます。
画面は日本語ですし、直感的にわかりやすくしてくれています。
左が親、右が子の関係です。
スライダー方式で、簡単に順番が変えられます。
◯隠したいメニューがある場合
メニューを選択した状態で、上部の点線の四角形ボタンを押します。
そのまま[Save]すると、左のサイドメニューからそのメニューが消えます。
クライアントにプラグインの設定などを触られると困る場合など、隠しておくと安心です。それに不要なメニューを隠しておくと管理画面のビジュアルがシンプルになり、すごくスッキリ!
ライターさんなら記事の投稿部分だけ残して消しておいてあげると、必要なメニューが見つけやすくなり、作業効率が上がります。
4.管理画面にタスクリストを追加するプラグイン「Cleverness To-Do List」
WordPressの管理画面で情報共有するために使えるのがタスクリスト作成プラグインです。「Cleverness To-Do List」は日本語で使いやすく、シンプルな機能なのでオススメです。
■無料
■日本語で操作OK
この記事を書いている段階ではプラグインのメンテナンスが滞っているようですが、問題なく使えています。シンプルで日本語対応のものは他にあまりないので、私もこのプラグインを愛用しています。
◯新しいタスクの作成
プラグインを有効化した後、「左サイドメニュー>やることリスト>やることリスト」へ移動。
プラグインが有効化された時点で、ダッシュボードにタスクリストが掲載されています。タスクの登録はこのプラグイン管理画面で、タスクリストを見るのはダッシュボードでという形です。
◯タスクリストの詳細設定
Settingページで色々設定しておくと、タスクがより細かい内容で登録できるようになります。初期設定のままだと、シンプルに「やるべきこと」をどんどん登録し、「できたか、まだできてないか」がわかるだけです。
それに進捗状況や、いつまでにやるべきものかといった期限を追加すると、よりプロジェクトの進行具合が把握しやすくなります。
●カテゴリー
●期限
●進捗
この3つはタスクをより整理する上で重要だと思うので、初期設定ではNO(タスク追加時に情報入れられない)ですが、変更して「はい」にしておいたほうがいいと思います。
そのほか、重要度を「Important」から「高い/早め対応」などへ、よりわかりやすいよう言葉を入れ換えることもできます。
自分一人であれば忘れないためのメモとしてシンプルに使い、複数人で使う場合はプロジェクトマネージメントの一環として活用してみてください。
6.まとめ
記事の複製や文章の挿入など、今回紹介したプラグインでずいぶんとラクになります。ちょっとしたことですが、記事を開いてコピペして、書き換えて…という作業に1回あたり5分かかっていたものを減らすことができれば、毎日の積み重ねで1年後には大きく変わってくるはずです。
そのほかの効果としては、記事を書くのは億劫なものなので、管理画面のカスタマイズで少しでも便利に記事が書けるようになると心理的ハードルが下がると思います。記事を書く手をできるだけ動かしやすいようにする工夫が、今回のプラグインたちです。すべて無料なので、ぜひ入れてみてください。