「自分のWEBサイトの文章や画像が無断で使われている」
「競合サイトがSEO対策として、検索エンジンスパムを行っている」
毎日膨大なWEBページがつくられている中で、このように不条理だと感じることが身近に起こることも多くなりました。
特にECサイト運営者の方が、自社ネットショップの商品説明や画像を丸コピーしてショッピングカートのコードだけを張り替えて販売しているページを見つける事案が多く発生しています。
実際にこのようなことが自分の身に降り掛かったら怒りがおさまらないことでしょう。
さらには、Googleがガイドラインで禁止している”有料リンク”などの検索エンジンスパム行為を競合サイトが行っているのを知ってしまったときも辛いですね。それで悪い結果が出ていれば納得できますが、検索エンジン上位表示が成功していることも…。本当に腹立たしいです。
そこで今回の記事では、どのようなことが検索エンジンスパムかを再確認し、見つけた場合にどう対処するのがよいか順を追ってまとめておきます。
この記事のポイント
- 何がスパム行為か?答えはGoogleのガイドラインに掲載
- 有効な通報の仕方
- 盗用サイトやスパムサイトの発見方法
1.何がスパム行為か?答えはGoogleのガイドラインに掲載
そもそもどういった行為が検索エンジンスパムといえるのか、まずは私たちが正確な知識を持たなければいけません。間違った指摘を相手に対してするということは、それを逆手にとってこちらが攻撃される可能性もありますので、慎重にしたいところです。
(一般的に検索エンジンといえばGoogleを指すようになりましたので、ここでも検索エンジン=Googleを前提に話を進めます。)
スパム行為はGoogleが厳禁と通達を公に出しています。Googleの品質に関するガイドラインというページで、誰でも読むことができます。ただちょっと分かりづらいかと思いますので、こちらで主なスパム行為をピックアップし、解説と合わせてリストにしてみます。
◯コンテンツの自動生成
→意味のない文章をソフト等で自動で作って記事とすること
◯リンク プログラムへの参加
→有料リンクを買ったり、過剰でユーザーには無意味な相互リンクを送りあったりすること
◯オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
→どこかのサイトからのコピペの切り貼り等でページをつくること
◯誘導ページ
→特定のページへユーザーを誘導するためだけのページをつくること
◯コンテンツの無断複製
→どこかにあったページの内容をそのまま自分のページとして公開すること=著作権侵害
私たちが直感的に見つけやすく、さらによく行われているスパム行為を5つ上げました。
では、これらの行為を見つけた場合にどうすれのばいいのか?
真面目にページをオリジナルでつくっている私たちがすべきことは、”Googleに違反ページを通報(フィードバック)”です。
2.有効な通報の仕方
Googleが報告するためのページをつくっていますので、そちらを利用します。
ただし、報告しても、必ずIndexから削除されたり警告されたりするわけでもないのが現実です。
けれど、もし私たちがそのスパムサイトのせいで迷惑を被っているのなら、そのサイトに対して何かしらの対処がある可能性に賭けたいですよね。
そのためのポイントは3つあります。
- そのページが行っているスパム行為をできるだけ具体的に書く
- その行為がどれだけ悪質であるか、わかることをしっかり書く(コピー/複製されたページであるなら元のページもURLで示す)
- もし同じ運営者が別のページでも同様のスパム行為を行っているのであれば、合わせて書いておく
「このページがわたしのページをコピーしています!消してください!」といったような感情論ではなく、理路整然と相手が著作権を侵害しているということを伝えるのが正しい通報の仕方です。
通報することは、検索エンジンを正しい順位に戻すことであり、大切なことです。
また、自分たちがこのようなページをつくらないためにも、何がスパムなのかということを正しく理解するのは重要です。ユーザーをだますようなことや、楽をしてコンテンツをつくるようなことはせず、堂々とオリジナルコンテンツをつくっていきたいですね。
3.盗用サイトやスパムサイトの発見方法
では、ここで気になるのが、なぜ盗用したりスパムをしたりする人がいるのかということです。通報されて消される可能性があるなら、デメリットばかりなのに…。
実際にはこれらの行為によって検索エンジンで上位表示ができることもあるからです。Googleが完全にこのようなページを排除できるのであれば、このように大々的に禁止だといわなくてもいいですよね。消せば済むわけです。
※もちろんデメリットのほうが確実に大きいので、そのような万が一の可能性にかけるのは得策ではないというのが大前提です。
私たちの競合サイトも、もしかしたらこのようなブラックな手法を使って上位表示をしているのかもしれません。そこで、ライバルがこのようなスパム行為をしていないか、これから上位に踊り出てくるかもしれない未来のライバルがいないか、チェックする(=見つけたら通報)ことも時には必要です。
どうやって見つけるか、簡単にできる方法をご紹介します。
ブラウザしか使いませんので、技術的には簡単です。誰でもできますので、気になる方はぜひやってみてください。
調べ方
前置きとして、特に何も異変を感じない状態であれば、わざわざ調べる必要はありません。しかし、自分がいつも狙っているキーワードで、急に検索エンジンの上位に出てきたサイトがあったら…。もしかしたら、何かしているのかも?と感じますよね。
1.まずは被リンクチェックツールでリサーチ
いろいろなツールがあるので、お好きなものを利用します。
このマイサイト被リンクチェックを使っている人が多いようです。
ツールに調べたいサイトのURLを入れ、”チェックする”を押します。
すると、そのサイトへリンクを送っているページが一覧となって出てきます。
2.出てきたリンク元として出てきたサイトを見て、スパムではないか判定
ここで見つけたサイトを1つひとつ見ていき、「コピペばかりで作られているページ」「無料ブログからそのサイトにのみリンクを送っている」などを見つけたら、Googleガイドライン違反=スパムと考えられますので、フォームから連絡を入れましょう。
実際にGoogleの中の人であり、検索エヴァンジェリストの金谷氏もTwitterで以下のように述べていらっしゃいます。
でもそれより驚いたのは、サテライトサイトからリンクを送ろう!みたいな項目が割と多くの書籍で見つけられた事。あの書き方だと大丈夫なんだ、と思う方いらっしゃるかもですが、リンク送る意図で作成されたサテライトサイトはガイドライン違反になる可能性が高いと思います。お気をつけて。
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2018年8月16日
このツイートの中に書かれているサテライトサイトというのは、メインサイト以外のドメインでつくられたページであり、メインサイトへリンクを貼ることを第一目的としてつくられているサイトのことです。リンクを貼るためだけなので、特に内容がなく、「別になくてもいい」ようなページです。それは誘導ページと認定される可能性が高いです。
他にもどういうページがNGなのか、少し検索するとGoogleが出している見解を見つけられます。それらを参考に、チェックしていきましょう。
まとめ
SEO対策の本に書かれていることでも、Googleのガイドラインから見ると”違反”であることがしばしばあります。
そのサイトを管理している人に悪気がない場合(本に書いていたことをやっただけ)もありますが、NGなものはNGです。
しっかりオリジナルコンテンツをつくり、集客していきたいですね。