「ブロックエディタをもっと便利に使いたい」
「プラグインでブロックエディタの機能を増やしたい」
WordPress5.0バージョンから各記事を書く編集画面がブロックエディタ(Gutenberg)へ変わりました。まだまだ使い慣れない方も多く、Classic Editor などのプラグインを使って旧エディタへ戻す方もいらっしゃるようです。
しかし、2022年には旧エディタのサポートが終わります。
いずれはブロックエディタへ運用変更しなければならないため、少しでも早く慣れていきたいですね。画像挿入や埋め込み機能を使う、いくつかのブロックをグループにして位置移動させる、プラグインでより多くの機能をもったブロックを追加できるなど、利用に慣れればブロックエディタのほうが作業時間を短く済ませることができます。
ブロックエディタの使い方は、WordPress公式サイト内で日本語でサポートされています。
参照:https://wordpress.com/ja/support/wordpress-editor/
2018年の時点で本番の環境でブロックエディタを使っている人が40%とのアンケート結果もあります。
投票数が少ないので偏りがあると考えられますが、WordPressに関係する開発をされている方々には浸透しているようですね。
今の時点で WordPress の Gutenberg エディター使ってる人ってどれくらいいるんだろ。まだ触ってない、っていう人も多そうな気もするけど、どうなんだろな・・・
— bouya Imamura (@s56bouya) November 26, 2018
今回はブロックエディタ導入時に検討したいブロックエディタ拡張プラグインの中から、「Ultimate Blocks」の使い方、追加できる19のブロックについて解説します。
使えるブロックの種類が増えると、これまでの作業時間が大幅に削減できることもあります。
特にランディングページを作る方、商品紹介ページを作る方、デザインをページごとに外注している方は、拡張プラグインを入れるとメリットが大きいです。
※19個は現状(2020年9月現在)での追加機能数なので、今後のアップデートによって増減する可能性があります、ご了承ください。
はじめに:「Ultimate Blocks」はとても評価の高いプラグイン
ブロックエディタを拡張するプラグインは、当サイトでも過去に2つ(Advanced Gutenberg、CoBlocks)紹介したように、いくつも種類があります。
それぞれに特徴がありますが、この「Ultimate Blocks」はユーザーからの評価が非常に高く、現時点では公式サイトのレビューに低評価が付いていません。追加できる機能は他のプラグインより少なめですが、評価が高いところに注目しています。
使用の始め方
初期設定は特に必要ありませんが、プラグインをインストール、有効化すると以下の画面が出ます。
<表示例>
ツイートしてもらいたい文章や、ユーザーネームを入れておきます。
訪問者はClick to Tweetボタンを押すとTwitterの画面が開きます。
○Twitter
https://about.twitter.com/ja/company/brand-resources.html
○Instagram
https://en.instagram-brand.com/
6.Content Toggle (トグルボタン)
アコーディオンメニューとも呼ばれます。クリックするとコンテンツが開いたり閉じたりする見せ方を”トグル”といいます。
そのトグル表示を追加するブロックです。
このブロックを取り入れると、コンテンツを省スペースに収めることができるので、商品説明や規約の表示などに活用できます。
<表示例>
デフォルトで開いておくか、閉じておくかはエディタ内のブロックの表示と連動します。エディタのほうで閉じておけば、デフォルトで閉まった状態で表示されます。
7.Button (ボタン)
記事内に美しくデザインされたボタンを挿入するブロックです。
<表示例>
・ボタンサイズ:L
・ボタンスタイル:Rounded
・背景色:ピンク
きれいなボタンが挿入されました。資料請求やダウンロードのリンク先を明示するにはボタンがわかりやすいですね。
8.Tabbed Content(タブ)
タブ表示を挿入できるブロックです。
タブもトグルと同様、省スペースでたくさんの情報を書き込めます。
<表示例>
タブを押さないと見えない文字がありますが、細かな情報を整頓して載せることで美しさを保つことができます。文字を書き連ねるだけでなく、このような開閉の動きを出すことで、ユーザーも多くの情報を気持ちよく読むことができます。
9.Star Rating(格付け)
星で評価を示すブロックです。
商品レビューサイトや、まとめ・格付けサイトの記事内で使うと便利な機能です。
<表示例>
星の数やサイズは右サイドバーから変更できます。
この表示があるだけで、”評価”がはっきりとわかるのでユーザーの行動も変わります。検索エンジンでもこの星が見えることによってコンバージョンが変わったとの調査結果があります。
参考:レビューの星印が検索のCTRに与える影響とは?調査データを公開
上記には「レビューの星印は間違いなく注目を集める助けとなっている。この調査ではCTRは約35%ほど高まり、レビューの星印がある実験のうち97%がレビューの星印がない実験よりも高いCTRを誇ることが分かった」とあります。
このブロック表示の星はこのままでは検索エンジンに表示はされませんが、ユーザーの行動を助けることは間違いないでしょう。
10.Table of Contents(目次)
記事内の見出しを拾って、自動的に目次をつけるブロックです。
WordPressの記事に目次をつける機能を備えたプラグイン「Table of Contents Plus」が有名ですが、そのプラグインを入れなくても目次が付けられます。
背景色などを整えればゲームサイト等では使いやすそうです。
ただ、日本のタイマーと表現方法が少し異なるので、使えるWEBサイトは限られるかもしれませんね。
13.Review (Schema Markup Enabled) (レビュー)
お客様の声や映画の評価などレビューを書きたいときに使えるブロックです。
スキーママークアップ(構造化マークアップ)に対応しているので、検索エンジン対策にも有効です。
<表示例>
星が付いているだけでレビューの信頼感が高まります。
各項目の星を付けていくと、総合の星は自動計算されます。
14.Image Slider(画像スライダー)
プラグインを入れて実装することの多いスライダー(スライドショー)もブロックで追加できます。
・画像
・画像に追加するキャプション
・画像に付けるリンク
ブロックで以上3つの設定ができます。
<表示例(NumberBox)>
ブロックを追加すると番号の付いたデザインボックスが1つできます。並べたい数だけボックスを追加していきます。↑こちはら2つ並べました。背景色等は右サイドバーから調整できます。
17.Expand (展開)
長いコンテンツの一部を隠しておき、ユーザーが「もっと見る」をクリックするとコンテンツが展開して全部を表示させるブロックです。
<表示例>
このブロックはデザイン性に少し難があり、クリックすると続きが出てくることを伝える要素がありません。文章内に書くしかなく、少しブサイクな見た目になります。この”展開ブロック”を使うのであれば、トグルボタンのほうがスマートにコンテンツが展開できると思います。
18.Styled List (スタイルリスト)
デザインされたリストを追加できるブロックです。
箇条書き表示をしたいときに使います。
<表示例>
サイズ、行間は右サイドバーより変更できます。
リストがCSSを触らなくてもキレイに表示できるのは非常に便利で、時短です。
19.Post Grid (一覧表示)
WordPressで投稿した過去記事を表示させるブロックです。
スクエア型か、縦に並ぶリスト型か、選べます。
関連記事が一覧で表示できるので、訪問者の滞在時間を延ばす効果も期待できます。一般的には関連記事は記事の最後にテンプレとして付いていますが、ブロックを使えば好きな場所に挿入できます。ピックアップする記事のカテゴリ等は選択できます。
<表示例>
画像を省くこともできます。
まとめページのIndexとしても便利そうですね。
まとめ
「Ultimate Blocks」のブロック機能の説明、項目の日本語訳、表示例をブロックごとに解説しました。ブロックエディタのユーザー数はまだまだ発展途上で、これからもっと増えることが予想されます。そのため、ブロックエディタ拡張プラグインも、今後ブロック機能が追加されたりデザインが増えたりと、随時アップデートされていくことでしょう。
ブロック機能によって、これまでデザイナーに頼ったり、CSSを追加したりして表示させていたものが簡単に実装させられるようになりました。「もっと充実したWEBサイトにするためには?」を追求し、ユーザーのためになる情報を発信するサイトになれば、SEO効果も高くなると予想されます。
より見せ方を工夫し、できる限り多くの情報をユーザーに届けられるWEBサイトにしていきたいですね。ブロックエディタ+拡張プラグインを使いこなすことで、その一助となります。ぜひこの解説ページをご活用いただき、ブロックエディタ拡張プラグインを導入して、その便利さを実感してください。