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WordPressで書けば校正もラクラク!誤字脱字が見つかるプラグインを入れてみよう!

「記事公開後に誤字脱字が見つかり、クライアントからお叱りを受けた」
「多くのライターが記事を書くので校正作業が追いつかない」

WEBコンテンツの重要性が説かれるようになったことから、ブログ記事をこれまで以上に多く更新したり、新規ページを作ったりするサイトが多くなりました。しかし、意外にも書くことよりも重要であり大変なのが、文章の校正作業です。

校正とは、文字の間違いや日本語の使い方の誤り、表記ゆれ等がないか確認する作業のことです。
作業内容としては、原稿が出来上がって公開する直前のもの(画面や誌面)を印刷したゲラと呼ばれるものに、赤ペンで修正指示の「朱書き」を入れていきます。

一般的には、書いた人(ライター、著者)と、編集者、そしてプロの校正者が行います。
ただ、WEB媒体では、編集者が行っているか、ほとんどノーチェックで公開まで進む媒体も多いようです。

Yahoo!ニュースでも、よく誤字の指摘がコメント欄でされていますね。
取り扱う記事が多くなってしまい、チェック体制がなかなか追いつかないのでしょう。

プロの校正者であっても、原稿の数が多くなり、スピードも求められると、目で追いながら間違いを探すのは大変です。そもそもチェックする側が疲れていると思い込みが発生して原稿の間違いを見逃してしまい、校正者の役割を果たせません。

そこで、WordPressプラグイン”Japanese Proofreading Preview“が役立ちます。

このプラグインは、Yahoo!Japanのテキスト解析APIを利用します。
有効化しておくと、記事のプレビュー画面で、校正候補(=修正したほうがいいかも)箇所などがリストアップされます。

自動で修正されるわけではなく、「間違っているかもしれないので修正してみては?」といった候補が出てくるので、その媒体に合わせて修正すべきところは修正するという形で選びながら直せます。

人の目でチェックする校正作業の前段階としてこのプラグインを使えば、すいぶんと作業時間が減ります。
もちろん機械チェックですので品質も上がるでしょう。

では、実際に”Japanese Proofreading Preview”の設定と、使ってみた画面の解説をしていきます。

1.プラグイン”Japanese Proofreading Preview”の導入

WordPress管理画面から、”Japanese Proofreading Preview”を検索してインストールします。
すると、設定メニューの中に「校正支援」が現れます。

次に、Yahoo!Japanの校正支援APIを利用するため、そのID発行等の作業を行います。画面にある「設定方法の詳細はこちらから」のリンク先に、設定方法が細かく書かれています。

実際にそのID発行を行いましたので、次項で解説します。

2.プラグイン”Japanese Proofreading Preview”の初期設定

設定画面にある[Yahoo API設定]を自分で行わなければなりません。
設定方法の解説ページ通りにすれば、スムーズに発行できます。


↑こちらが設定方法の解説ページです。

  • Yahoo!Japanの個人IDでログイン
  • Yahoo!デベロッパーネットワークへの登録
  • API ID発行

この3つの段取りを踏みます。

Yahoo!Japanの個人IDをお持ちでない方は、まずそのIDを発行します。
>>Yahoo!Japanの個人ID取得はこちらから

◯アプリケーションの種類は[サーバーサイド]を選択
◯メールアドレス、サイトURLを記入

これでIDが発行されます。
WordPressの管理画面へ戻り、IDをコピペして保存したら初期設定は終了です。

3.プラグイン”Japanese Proofreading Preview”で校正作業

あとは普通に記事(エントリー)を新規作成し、通常通り書き上げます。

管理画面には、このプラグインをインストールしたことによって、プレビューボタンが増えています。
校正をしたいタイミングでボタンをクリックしましょう。

プレビュー画面には、<文章校正支援情報>として、直したほうがよい表現がリストアップされます。

もちろん、リストアップされた文言に絶対に直さなければいけないかというとそうではなく、自メディアの表記ルールに則って、直したほうがよいと判断したものを直していきます。抜けがなくなるので、本当に作業が楽になります。

もちろん専門性の高いワードや固有名詞はチェックが難しいので、最後は校正者が目でチェックを行うとより間違いが減りますね。

4.プラグイン”Japanese Proofreading Preview”は何を参考に校正しているのか

では、このプラグイン(校正支援APT)は、何を判断基準として”表現が正しい”としているのか。上記の記事で修正候補として挙げられた、「挨拶」という言葉を例として考えてみました。

◆漢字2文字の「挨拶」は、ひらがな4文字の「あいさつ」が修正候補

漢字で挨拶と書いても問題ないのでは?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
そこで、新聞社が記事を書くときに使う、「記者ハンドブック」(共同通信社)をチェックしてみました。

ひらがなで書く用例となっています。
この校正支援APIは、記者ハンドブックをベースとして修正候補のピックアップをしているのですね。

公式ページにもこう書かれていました。

※日本新聞協会「新聞用語集」、共同通信社「記者ハンドブック」を 主な参考としています。 引用:Yahoo!デベロッパーネットワーク 校正支援

多くの新聞記者やライターが判断基準として取り入れている記者ハンドブックを参考としているので、信頼度は高いです。ご自身が普段使っていない表現で修正候補が挙がったとしても、迷った場合はプラグインのいうとおりに直して問題ありません。

まとめ

記事を書いていく上で、校正作業は非常に重要です。この作業をすることにより、読んだ人に不快感を与えないだけでなく、信頼性を高めることができます。やはり、その記事を頼って読んでいるときに、誤字が乱発しているとちょっと気になりますよね…。

校正作業は「記者ハンドブック」なるものがあるように、基本的にはプロの作業者が行う仕事です。
慣れていない人が1つ1つチェックするのは大変です。

このプラグインを活用し、基本のチェックは任せてみましょう。