皆さま、こんにちは。
WEBサイト公開後に、もっとも大切だけれど大変なのは更新作業を続けていくことです。WEBサイトの価値を高めたり、成果につなげたりするためには、最新情報にアップデートすることや世の中の流れに合わせて内容を変化さていくことをしていかなければいけませんが、日常業務に+αされるので、なかなか手が回らないというご相談もよく受けます。
更新作業もいろいろありますが、まずはクライアント様やサービス担当者様などWEB制作を専門としない方々が続けられるのが記事更新作業です。ブログだったり商品の説明だったり、最新のお知らせや記事がアップされていることで、「WEBサイトが動いている」「情報が新鮮である」ということを伝えられるので、コンバージョンアップや検索エンジンでの順位アップに繋がりやすくなります。
そこで今回は、少しでも日々の記事更新作業が楽に、時短になるようなWordPressのプラグインを7つご紹介します。これらのプラグインはクライアントワーク時も納品前にインストールしておくと大変喜ばれると思います。仕様に入っていなくても、「こういうプラグインもあるので入れておきましょうか?」とお声がけしてみると”丁寧な対応”として評価が上がるような気がします。
■プラグイン導入で気を付けること
長年更新されていないプラグインは入れないことと、すべてのテーマでうまく動作するとも限らないのでプラグインを入れたら動作確認をすることの2つは守るのがよいと思います。
またプラグイン同士の相性なども問題となることがありますが、今回はシンプルなWordPress公式のプラグインを選び、直接デザイン等には影響せず作業量の削減に効果が高いものを選びましたので導入するメリットのほうが高いと思います。
https://ja.wordpress.org/plugins/
もっと「こういうプラグインはないか?」というアイデアがあれば、WordPress公式プラグイン検索ページから調べてみてください。企業様のWEBサイトの更新を担当している制作会社の方々の作業軽減にもつながればいいなと思っておりますので、当記事を参考にしていただけたら幸いです。
1.メディアライブラリ内を整理するプラグイン「FileBird」
WordPressのメディアライブラリ内に入れた画像を後から探し出す作業はなかなか大変で、「あの画像をもう一度使いたい」や、「関連画像を一度に呼び出したい」と思ってもパッとできないのが実情です。
メディアファイル整理「FileBird」
https://ja.wordpress.org/plugins/filebird/
■無料、日本語化済み
WordPressのメディア一覧ページにフォルダを作ったり、画像のアップロード時にフォルダを選んで入れていったりできるプラグインです。
WordPressにアップする画像もそれぞれ目的があり、実績を追加するときに使う画像、お知らせ記事のアイキャッチに使う画像など区分けがあると思います。カテゴリに分けておくと呼び出しがスムーズで、繰り返し使うものを分けておくとすごく作業が楽になります。
そのほか、どの記事を作成するときにアップした画像かがわかるようになったり、画像から保存フォルダがわかったりと画像管理全般がしやすくなり、本当に便利です!
2.写真から個人情報を削除するプラグイン「EWWW Image Optimizer」
iPhoneなど個人所有のガジェットで撮影した画像をWEBサイト内で使うことも多くなりましたが、特にスマートフォンの撮影画像にはGPS情報などさまざまな個人に関係する情報が多いので利用には注意が必要です。テレワーク中にご自宅で撮影した写真をそのままにするとおおよその住所がわかってしまいます。
Exif情報削除「EWWW Image Optimizer」
https://ja.wordpress.org/plugins/ewww-image-optimizer/
■無料、日本語化済み
そのような撮影した場所や時間がわかる情報のことをExif情報と呼びますが、その情報を自動で消してくれるプラグインです。
インストール後、設定から「EXIFやコメント、カラープロファイルなど〜」という行にチェックが入っていたらOKです。画像の自動圧縮機能なども備わっています。すでにアップロードした画像も一括で情報を削除できます。
3.画像を自動的にリサイズするプラグイン「Imsanity」
デジカメやスマートフォンの性能が上がり、とても高解像度でサイズの大きい写真がデフォルト設定となりました。そのまま記事にアップロードすると大きすぎて見づらいことも。デザインにも影響します。アップロードするだけでサイズが調整されるプラグインであれば、写真の加工作業が減り、ストレスが軽減されます。
大容量の画像がアップされるのを防ぐ「Imsanity」
https://ja.wordpress.org/plugins/imsanity/
■無料、日本語化済み
まず設定画面からサイズ設定を行います。他にpngをjpgに自動変換する機能などもありON/OFFで実行するかどうか決められます。
集客対策でGoogleDiscover掲載を狙うなら幅1200pxがオススメなので、少しサイズが大きいと思われるかもしれませんが、その幅は保持できる設定にしてみてください(別記事:GoogleDiscover掲載対策のためにできることが詳しいです)。
過去にアップロードした画像も一括でリサイズできますが、元に戻すことができませんので必ずバックアップを取ってください。また、ご自身で制作したサイトでない場合は制作会社さんの意図もあると思いますので、過去画像の一括リサイズはオススメしません。お気をつけください。
4.記事に有効期限を付与するプラグイン「PublishPress Future」
臨時休業や夏季休暇のお知らせ、イベント告知など、一定期間が経ったら取り下げたい記事もありますよね。有効期限を振っておけば、手作業を減らせます。
記事の取り下げを自動化「PublishPress Future」
https://ja.wordpress.org/plugins/post-expirator/
■無料、日本語化済み
記事のエディタに記事の有効期限を設定する枠と、期限がきた後にどうするか(下書き/非公開/ゴミ箱/先頭で固定など)を選択する機能が追加されます。
基本は非公開に設定でOKと思いますが、申し込み期間になったタイミングで先頭に出して固定するなど、情報の出し方にバラエティを出せます。
例えば、WEBサイトの保守契約の中に記事更新作業が入っていると、夏季休暇のお知らせなどを投稿しておいてほしいといわれます。そして、そのまま次の更新はお正月休み…なんてこともあります。その状態だと更新していないことがものすごく伝わってしまうので、期限が終われば記事を下げ、商品やサービスのお知らせだけ残していくというのもWEBサイトの鮮度を保つ方法の一つかもしれません。
5.記事を複製できるプラグイン「Yoast Duplicate Post」
同じ内容の記事はコピーして必要な部分だけ書き直して仕上げたい、というときに便利なプラグインです。管理画面から記事を丸ごと複製して新規記事を立ち上げることができるので、コピーの手間が省けます。
記事の複製、置き換えが可能になる「Yoast Duplicate Post」
https://ja.wordpress.org/plugins/duplicate-post/
■無料、日本語化済み
エントリーも固定ページも複製できます。インストールすると管理画面に「複製」のメニューが増えます。最近機能が追加され、【書き換え&再公開】のメニューも増えました。
これまでは公開済みの記事の編集・リライト作業をしている途中で保存したいとき、Wordにコピペするなどバックアップを別に取らなければいけませんでした。【書き換え&再公開】の機能によって、新規ファイルが立ち上がるので下書き保存ができるようになりました。【再公開】ボタンから公開すると、前の記事と差し代わって公開されます(つまり重複の心配もなくなります)。
1つの記事を何度も修正しながら使う、同じような記事をいくつも投稿する機会があるなどのWEBサイトは公開当初からこのプラグインを入れておくことをオススメします。
6.ログインせず記事下書きが見られるプラグイン「Public Post Preview」
下書きした記事を公開前に顧客や取材対象者にチェックしてもらうとき、PDFにしたりスクリーンショットを取ったりして送ることがあると思います。このプラグインを使うと、URLから記事確認できるのでファイルにする手間が省けます。
URLで公開前の記事をシェア「Public Post Preview」
https://ja.wordpress.org/plugins/public-post-preview/
■無料、日本語化済み
新規作成した記事を一度下書き保存すると、【外部確認を許可する】というチェックボタンが出現します。
チェックを入れるとURLが吐き出され、ログイン状態でなくても指定のURLから記事閲覧が可能になります。
ちょっとした機能のようですが、すごく便利です。デフォルト状態では48時間の期限付きなので、公開前の内容が何かの拍子に出回ってしまうというデメリットはありません。
7.記事内の一括検索・置換ができるプラグイン「Search Regex」
過去に投稿した記事の中から、指定したワードが入っているものを拾ってくれるプラグインです。情報が古くなったり修正が必要な記事を見つけたりするのに便利です。
検索・置換ならお任せ「Search Regex」
https://ja.wordpress.org/plugins/search-regex/
■無料、日本語化対応済み
特に会社が移転したときなどページ内に散らばった住所を洗い出したり、役員が退任したときに修正が必要なページを探したりなど、一括検索ができると抜けがなくなります。ただ、必ずバックアップしてから行ってください。
サーバーによっては自動バックアップ機能があり、もし記事を全部消してしまったなどのトラブルが起こっても復元できます。ただサーバーに依存するのも怖いのでWordPressでバックアップが取れるプラグイン4選の記事を参考にバックアップ用プラグインの導入もオススメします。
まとめ
WordPressのプラグインは無料で提供されるものが多く導入しやすいですが、更新が止まったり脆弱性が見つかったりすることもあります。制作会社さんに保守をお願いしている場合は、「このプラグインを入れても良いか」一言聞いてみられるとよいと思います。
また、同じような機能をプラグインを使わずに導入できることもあります。制作会社さん、デザイナーさん、コーディング担当者さんなどと相談しながら、できるだけ日々の作業効率がよくなる方法をご検討なさってください。