「おすすめの使いやすいSEO対策用プラグインを知りたい」
「初心者がWordPressサイトにまず入れるべきSEO対策プラグインを教えてほしい」
WEBサイト制作とSEO対策は切っても切れない関係があります。
WEBサイトのデザインが終わったら、公開前にまず最低限のSEO対策は施しておきたいもの。
WordPressにはSEO対策用のプラグインがたくさんありますが、まずは基本の対策が網羅されていて、誰でも簡単に設置しやすい日本語のベーシックなSEOプラグインを入れることをオススメしています。
これまでも当サイトでは、以下のようにSEO対策プラグインの解説記事をたくさん書いてきました。
◯SNSで拡散されるための事前準備!WordPress秘密のOGP設定
◯WordPressのSEO対策に使えるプラグイン4つ<内部リンク対策編>
◯WordPressのSEO対策に使えるプラグイン3つ<Google検索結果ページ対策編>
◯GoogleとWordPressの連携でできる!超簡単なSEO対策
これまでに複数のプラグインの解説を行ってきました。利用者が多く有名なSEO対策プラグイン「All in One SEO Pack」が代表的ですが、設定項目が多すぎてその中には現段階であまりSEO対策に効果がないものもある、WordPressに入れるとエラーが起こることがあるなど利用をオススメするには気になる点もありました。
今回は「All in One SEO Pack」から乗り換える人も多く、初心者さんでも使いやすい日本製(国産)プラグイン「SEO SIMPLE PACK」を完全解説します。
「SEO SIMPLE PACK」の歴史は浅いですが、「All in One SEO Pack」に勝るほどの人気となってきました。
その名の通りシンプルですがSEO対策十分な機能が盛り込まれているからだと思います。
この記事ではすべての機能を丸ごと解説しますので、初めてこのプラグインを導入される皆様の参考になれば幸いです。
※長くなりましたので、前編・後編に分けてお届けします。
1.プラグイン「SEO SIMPLE PACK」 一般設定>基本設定
プラグインをインストールすると「左メニュー>設定>SEO PACK」のメニューが新しくできます。進むと、まずは基本設定画面が開きますので、そこから入力をスタートします。
この基本設定は、主にWEBサイトのトップページの表示に関係する設定です。
◯サイトタイトル
◯サイトキャッチフレーズ
→この2つは「一般設定」のメニューから登録します。
(サイトタイトル=WEBサイトの名前、サイトキャッチフレーズ=WEBサイトの概要)
◯ホームタイトル
→トップページにアクセスしたときに表示されるタイトルです。検索エンジンで検索したときに表示されるタイトルです。
「SEO SIMPLE PACK」では初期設定が【サイトタイトル(区切り文字)サイトキャッチフレーズ】の順番で設定されています。変更したい場合は、以下のように欄内を修正します。
=====
■初期設定
%_site_title_% %_sep_% %_phrase_%
■サイトキャッチフレーズを外したい(サイトタイトルだけにしたい)とき
%_site_title_%
■サイトタイトルにサイトキャッチフレーズ以外のキーワードを足したいとき
%_site_title_% %_sep_% 好きなキーワード好きな文章
=====
◯区切り文字
→サイトタイトルとサイトキャッチフレーズの間に挟まれる記号です
「SEO SIMPLE PACK」では、「-(ハイフン)」「|(パイプライン)」「~(チルダ)」の3つから選べます。
■どの区切り文字・記号を選ぶとよいの?
一般的にはどの記号が選ばれているのか、有名なニュースサイトをチェックしました。
★Yahoo!=ハイフン
★Google=ハイフン
もし迷ったら、ハイフンを選ぶのが良いかもしれません。
◯ホームページの説明
→トップページのHTMLタグの中にmeta:description(サイト概要)として表示される文章です。WEBサイトの紹介文を100文字ほど記入します。
→何も記載しない場合はサイトキャッチフレーズが表示されます。
◯キーワード
→トップページのHTMLタグの中にmeta:keyword(サイトを表すキーワード)として表示される単語です。一般的にはSEO対策としての意味はないといわれていますが、入れておいて損はありません。
ここまでで、基本設定=WEBサイトのトップページに関する設定が終わりました。
2.プラグイン「SEO SIMPLE PACK」 一般設定>特殊ページ設定
↑上記の基本設定と同じページ内、下部にあるのが【特殊ページ設定】です。
サイト内の<検索結果ページ>、エラーページである<404ページ>のタイトル設定ができます。
◯検索結果ページタイトル
→WEBサイト内に検索窓を付けた場合にその検索結果が表示されるページのタイトルとなります。
検索結果のページがGoogleなどの検索エンジンに表示されることは少なくなりました。基本的には「SEO SIMPLE PACK」の初期設定のままでOKです。
検索結果ページのタイトルを工夫したい方もいらっしゃるかもしれませんので、気になる方は以下で調べた大手サイトのタイトルを参考に、お好みのタイトルに変えてみましょう。
■検索結果ページのタイトルは何がいいの?
一般的にはどんなタイトルとなっているのか、有名なニュースサイトをチェックしました。
★Yahoo!=(検索ワード) – Yahoo!検索
★Googleニュース=Googleニュース – 検索
★withnews=(検索ワード)| withnews
Googleは検索ワードをページタイトルに表示させていませんでした。
そのほかの2つは検索ワードをページタイトルに表示させていました。
「SEO SIMPLE PACK」の初期設定では検索したワードがタイトルに含まれます。
個人的には、ブラウザのタブに自分が検索したワードが表示されたほうがユーザー様にとっては安心感があると思いますので「SEO SIMPLE PACK」の初期設定のままで問題ないと思っています。
◯404ページタイトル
→こちらはエラーとなった場合に表示されるページのタイトルです。
→検索エンジンに表示されることはありませんので、「SEO SIMPLE PACK」初期設定のままでOKです。
3.プラグイン「SEO SIMPLE PACK」 投稿ページ>投稿のデフォルト設定
一般設定の次は、「投稿ページ」タブ内の設定です。
このページでは、WordPressの”投稿ページ”、”固定ページ”、”メディア”の設定ができます。まずは、”投稿ページ”の設定です。
◯投稿の記事をインデックスさせない
→【はい】を選ぶとGoogleの検索結果に”投稿ページ”で書いた記事すべてが表示されなくなります。
→ブログサイトの場合は、初期設定のまま【いいえ】でOKです。
★どんなときに【はい】にするの?
WEBサイトの構造として、”固定ページ”でほとんどの重要な内容を書き、”投稿ページ”に更新のお知らせ等内容のない投稿をしている場合は、【はい】を選びましょう。Googleに内容のないページを表示させないようにしておくことでWEBサイト全体の品質が上がります。
◯タイトルタグの形式
→”投稿ページ”に表示されるタイトルです。
初期設定は【投稿ページタイトル(区切り文字)サイトタイトル】の順番です。変更したい場合は、以下のように欄内を修正します。
=====
■初期設定
%_page_title_% %_sep_% %_site_title_%
■サイトタイトルを外したいとき
%_page_title_%
■サイトタイトル以外のキーワードを足したいとき
%_page_title_% %_sep_% 好きな文字好きな文章
=====
◯ディスクリプションの形式
→”投稿ページ”のHTMLタグの中にmeta:description(ページ概要)として表示される文章です。
→「SEO SIMPLE PACK」を使っていると、各”投稿ページ”の下部に「このページのディスクリプション」という枠ができます。その中に文章を書くと内容を自由に変えられます。
→”投稿ページ”の「このページのディスクリプション」を空白にすると、本文が児童で抜粋されます。
SEO対策を強化したいのであれば、各”投稿ページ”で「このページのディスクリプション」をしっかり書いておきましょう。そのページに書かれている内容と検索エンジンで上位表示させたいキーワードを含めて100文字程度で書きます。
3.プラグイン「SEO SIMPLE PACK」 投稿ページ>固定ページのデフォルト設定
“投稿ページ”の次は”固定ページ”です。
◯固定ページの記事をインデックスさせない
→”投稿ページ”と同様で、”固定ページ”に重要な内容を書かない場合は【はい】を選択します。ただ、”固定ページ”に重要なページがないというのはサイトの構成上考えられないので【いいえ】のままで大丈夫でしょう。
◯タイトルタグの形式
→”固定ページ”のHTMLタグの中にmeta:description(ページ概要)として表示される文章です。
→”投稿ページ”と同様、”固定ページ”の下部にもディスクリプション枠ができていますので、そのページ内の内容をまとめた文章を100文字ほど記載していきます。
→各”固定ページ”でディスクリプション枠に何も書かない場合は、自動的に本文が抜粋されます。悩むなら、自動抜粋にお任せして大丈夫です。
4.プラグイン「SEO SIMPLE PACK」 投稿ページ>メディアのデフォルト設定
→”メディアページ”を使用しない場合、【はい】を選択します。初期設定は【はい】が選ばれています。
★メディアとは何?
WordPress内で”メディア”は画像や動画を指します。
それとは別に、”メディアページ”があります。”メディアページ”は、WordPressに画像ファイル、動画ファイルをアップロードすると自動的に生成されるURLです。画像1ファイルだけのページができる仕組みなのです。
“メディアページ”は画像ファイルだけが載っているページなので、内容はないに等しく、もしGoogleに表示されてしまうと、低品質なページを発信しているWEBサイトと評価されてしまいSEO対策としてはよくありません。
「SEO SIMPLE PACK」ではメディアページはつくる必要がないとされているので【はい=使用しない】が初期設定されています。特にこだわりがなければ【はい】のままで置いておきましょう!
5.プラグイン「SEO SIMPLE PACK」 タクソノミーアーカイブ>カテゴリアーカイブの設定
次は、タクソノミーアーカイブの設定です。
タクソノミーとは、WordPressの”投稿ページ”や”固定ページ”を絞り込んだページのことで、”カテゴリ”や”タグ”がこれに当たります。
それぞれ順番に設定していきます。
◯カテゴリーアーカイブをインデックスさせない
→”カテゴリーアーカイブ”をGoogleなど検索エンジンに表示させない場合、【はい】を選択します。初期設定は【はい】が選ばれています。
→カテゴリーアーカイブは内容のない記事の一覧ページとなるため、SEO対策として検索エンジンに表示させないことが推奨されています。それぞれのカテゴリーページにオリジナルの文章を載せたりデザインしたりしない場合は、初期設定のまま【はい】にしておきましょう!
◯タイトルタグの形式
→トップページや投稿ページ、固定ページで設定したものを同じで、カテゴリーページのページタイトルの編集をします。各カテゴリーごとにタイトルを変えたい場合は、「投稿>カテゴリー>各カテゴリーの編集」へ進み、タイトルを入力する枠に好きなカテゴリー名を入力しましょう。
◯ディスクリプションの形式
→トップページや投稿ページ、固定ページで設定したものを同じで、HTMLタグ内にカテゴリーページの概要を表示させる設定です。「投稿>カテゴリー>各カテゴリーの編集」へ進み、ディスクリプションを入力する枠に文章を入力しましょう。
5.プラグイン「SEO SIMPLE PACK」 タクソノミーアーカイブ>タグアーカイブの設定
こちらはカテゴリーページと全く同じです。
同じタグが付いたページの一覧を表示する”タグアーカイブ”のページのタイトル、ディスクリプションなどを設定します。
「投稿>タグ>各タグの編集」へ進むと、それぞれのタグごとにタイトルやディスクリプションを付けられます。
★「このタームアーカイブページのrobotsタグ」とは
カテゴリーアーカイブ、タグアーカイブともに、「このタームアーカイブページのrobotsタグ」という項目もあります。これは、ページをGoogleに表示させるかどうか個別に設定できる項目です。
・インデックスさせる=検索エンジンに表示させる
・インデックスさせない=検索エンジンに表示させない
・リンクを辿らせない=そのページに貼っているリンクの情報を検索エンジンに取得させない
・キャッシュさせない=検索エンジンに情報を残させない
・noindex,nofollow=検索エンジンに載せない、情報を取得させない
例えばWEBサイトにはメンテナンス情報等を書く「お知らせ」などのカテゴリーページがあることが多いですが、それは検索エンジンに載せるほど重要な内容ではないので、「インデックスさせない」や「noindex,nofollow」を選んでおくとよいですね。
★「インデックスさせない」と「noindex,nofollow」の違い
→どちらも検索エンジンには載りません。
→「noindex,nofollow」を選ぶと、そのページ内に掲載されているリンク先へも進まなくなるのでカテゴリーページ、タグページに載っている記事一覧に対して検索エンジンの評価が下がる。
特に重要なことを書いていないカテゴリ、タグであれば、「noindex,nofollow」を選んでおきましょう。
6.プラグイン「SEO SIMPLE PACK」 タクソノミーアーカイブ>投稿フォーマットアーカイブの設定
“投稿フォーマット”は馴染みがないかもしれませんが、”投稿ページ”を開くと必ずサイドメニューに表示されています。
ほとんど「標準」が選ばれているはずです。
WordPressに盛り込まれている機能ですが、テーマによっては盛り込まれていないこともある機能です。
◯「投稿フォーマットアーカイブ」を使用しない
→テーマによって使われていないフォーマットもあるくらいなので、そのページを生成してもSEO対策として意味はありません。そのため、初期設定のまま【はい=使用しない】を選んでおいてOKです。
7.前編のまとめ
日本語対応SEO対策プラグイン「SEO SIMPLE PACK」にはまだまだ設定できる項目があります。今回はちょうど半分の項目について解説しました。
「SEO SIMPLE PACK」に盛り込まれている機能はすべてSEO対策を実施する上で大切です。後編でも初心者の皆様にもわかりやすいよう「なぜこの設定をするのが」を含めた詳しい解説をしますので、ぜひ引き続き御覧ください。