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強調スニペット表示対策に重要なポイント4つ

「Googleの表示がどんどん変わってしているので対応したい」
「強調スニペットが出るクエリが増えているので理由を知りたい」

検索エンジンGoogleは近年、検索結果の表示の形を多様化させています。
今年に入ってから、強調スニペットといわれる特別な表示枠が現れるページがどんどん増えてきている、といわれています。そのため、冒頭のような質問をお聞きする機会が増えました。

Google検索結果ページの変動で、別のサイトが強調スニペットに表示されるようになり、そのキーワードからの流入がかなり減ったページもあると聞きます。かなり今後の集客に関わる重要な問題になってきています。

○強調スニペットとは?
強調スニペットとは、Googleによれば【検索結果ページで標準の形式とは異なり、ページへのリンクより先にそのページの内容を記述した枠】のことです。

検索ワードによっては、↑このように表が出現することもあります。

この強調スニペットが出るページが増えているのは、Googleが検索に対して音声
で答えを返しやすいよう動いているからともいわれています。

例えば、宅急便のサイズについての質問をGoogleのスマートスピーカー経由で投げてみました。

すると、「関連すると思われる情報がWEBで見つかりました。ヤマト運輸のサイトにはこう書かれています。お荷物の〜〜〜」と答えが返ってきました。

音声検索では答えを1つしか返せないため、この質問(キーワード)にはこう返すという答えの定番化が進められているのではないかと思います。それを強調スニペットという形で検索ページにも表示しているのかもしれません。


参考:Google の強調スニペットの仕組み

Googleのヘルプページにも、Google の強調スニペットの仕組みとして、「モバイルや音声で検索を行うユーザーに特に便利な機能です」と明示されています。これからモバイル検索、音声検索ともに伸びる分野ですから、もっと強調スニペット表示の多様化が進むと考えられます。できるだけ表示されるような対策を取っていきたいですね。

○強調スニペット表示によるデメリット
検索結果ページが多様化して読みやすくなれば、下位のページには今より確実に人が来なくなります。
より対策を強化して上位を狙わなければ、どんどん検索結果ページからの集客が困難になります。

もちろん強調スニペット以外にもさまざまな情報が表示され、便利になってきているため、上位以外のページは本当に見られなくなってきています。

ただ、現状では強調スニペットに表示させるための対策は明らかにされていません。この記事では、表示結果を分析してわかったことや、Googleが出している情報からまとめた重要なポイントを4つピックアップします。

1.Q&Aや用語集など「Aとは」「Bだ」の一問一答コンテンツをつくる

検索結果ページのすべてで強調スニペットが表示されているわけではありません。2021年は20%くらい、5回検索して1回出てくる、くらいの出現率といわれていますし、私もそれくらいの頻度で表示に出会っている気がします。

原則として検索キーワードへの答えや解説が表示されています。
対策する場合は、自サイト内にこのような答え、解説を載せたページをつくると強調スニペットに採用される可能性が上がります。

特に業界内で使われる用語の解説は強調スニペットに採用されていることが多かったです。

つまり、ご自身が取り扱われている商品や、業界内の言葉などをQ&Aや用語集の形でページに追加していくとWEBサイト全体の流入増につなげられます。

皆さまのWEBサイトにはどんな用語の解説ページがつくれそうですか?
ぜひ検討して、日々新しいページ、コンテンツを追加してみてください。

2.解説・答えの文は簡潔に、160文字、2〜3文を目安にする

強調スニペットで表示されている文章をチェックした結果、一般的だった文字数は160文字前後でした。
ときどき100文字など短め文が表示される結果もありましたが、160文字前後が多かったです。
160文字より長く解説が続いているときには、途中が省略されていました。

つまり、Q&Aや用語集の答え・解説に当てる文字数は、160文字程度が推奨できます。
1文で160文字は多いため、短めの文+長め文で2〜3文で160文字を構成するのが適切です。

●160文字
●2〜3文
●短い文+長め文

このルールの中で、Q&Aの答えや用語集の解説を書いていただければよりSEO対策にもつながります。強調スニペットをねらうだけでなく、スマートフォンでも読みやすく、音声でも聞きやすいコンテンツをつくることができます。

3.ページタイトルは30文字を目安に、内容を簡潔に表現する

強調スニペットにはページタイトルとリンクが含まれます。集客につなげるならリンクをクリックしてもらえるよう興味を引くタイトルにしておくことが重要です。

なぜかというと、ページ内の文章が引っ張られて表示されているため、検索結果ページに表示された内容を読んで納得・満足したユーザー様はリンクを踏まずににブラウザを閉じてしまい集客(ページビュー)に効果がないからです。

強調スニペットは、その枠に表示されることが最大の目的ではなく、一緒に表示されているリンクからWEBサイト内へ流入させることが最終目標です。そのために重要なのがページタイトルです。興味を引くタイトル、読めば利益がありそうなタイトルにすること、検索結果ページ内に表示される範囲内の約30文字程度で書くことを忘れずに行いたいですね。

●内容がわかるタイトルにする
●訪問者が「読んでトクする」ページを目指す
●30文字程度におさめる

「もっとこの先を読みたい」と思ってもらえるコンテンツの増加は、強調スニペットの表示有無に関わらず、流入増に繋げられる施策です。
SEO対策として力を入れて損はありません。

4.段落、リスト、表などのタグを適切に使う

文章やコンテンツの対策が終わったら、次にHTMLタグの対策を施します。
とはいえ、それほど専門的ではないので、タグが少しわかれば皆さまもご自身のWEBサイトに実装可能です。

強調スニペットに拾われるコンテンツは、文章だけでなくさまざまな表示形式があります。タグを適切に使っていればそのまま検索結果ページに表示され、非常に目立つことができます。


参考:https://squareup.com/jp/ja/townsquare/how-to-calculate-restaurants-turnrate-effect

↑このページのように文章が<p>タグで区切られていると、強調スニペットの中でも区切られて表示されていました。すごく読みやすいですね。画像も段落タグで囲まれコンテンツの一部としてコーディングされていたので、検索結果ページに一緒に表示されていました。

また、以下のようなタグはそのまま拾われます。
リストや表もそのまま掲載されるので、ぜひ目立つために使っておきたいタグです。

●文章(段落)=pタグ
●リスト=ulもしくはolタグ
●表=tableタグ

リストは手順や順番を記したコンテンツで使われています。
ただリストタグを使わないとリスト表示されないかというと、例外もあります。
例えば、以下の旅行計画についてのページです。


参考:https://www.smbc-card.com/nyukai/magazine/tabisapo/choose/plan.jsp

実は↑このページではリストタグではなく、ページ内で使われていたのはfigureタグを付けられた1枚の画像でした。
それでも見出しタグや段落と組み合わせて使っていたことが評価された(検索エンジンのクローラーにわかりやすかった)のかリストとして表示されていました。

このような例もあり、リストや表タグを使っていないから検索結果ページで表示荒れない、というわけではありません。

しかし、コンテンツに合わせた正しいコーディングを行い、クローラーがわかりやすい表現をしていくことが強調スニペットの表示にも好影響であることは間違い有りません。

コーディングの目標を「ただページが表示されて中身が読めればいい」ではなく、検索エンジンのクローラーにも理解しやすいコーディングを目指していきたいですね。

5.yahoo!、bingなど他の検索エンジンの表示について

さて、ここまで強調スニペットの表示についていろいろご説明差し上げましたが、検索エンジンGoogle以外でも同じような表示があるのでしょうか。

■Yahoo!
Yahoo!はGoogleの検索エンジンと同じシステムを利用していますので、Googleとほぼ同じ表示が出ました。

■bing
bingは検索表示の仕組みがGoogleとは全く異なるため、独自の表示が見られました。

けれど、代表的な答えを検索結果ページで返す方向性は同じですね。
リンク先から拾った内容が表示されていました。

国内はGoogle、Yahoo!、bingの3つでシェアが99%を超えるとされています。この3つが同じ方向性であるとわかったため、今後も強調スニペット表示は強化されていくのではと予測できます。

まとめ

検索エンジン上で検索されたキーワードについて、Googleやbingなどが独自に「ベストアンサー」を決定し、ユーザーに伝えていこうとしている施策が強調スニペットです。

この強調スニペットに表示されたい、検索上位を実現して流入を増やしたいという方は、WEBサイト全体のSEO対策はもちろん、強調スニペットに合わせた対策も同時に行っていく必要があります。

今回記事でまとめさせていただいた内容は、2021年現在の状況を分析してわかったものです。また時間が経てば変動があるかと思いますが、大きな軸は変わらないと思いますので、参考にしていただければ幸いです。