「SNSで集客できたらいいのに、全然シェアされない」
「SNSで拡散されているコンテンツは他と何が違うんだろう」
TwitterやFacebookといったSNS。
個人で楽しむ以外にも、企業が集客のために活用することも増えましたね。その企業アカウントの数だけ担当者の皆さまがいらっしゃって、日々苦労されていることと思います。
「バズってサーバーがダウン」「拡散されて集客目標達成」などの話を聞くと、うらやましいなぁと思ってしまいますよね。でもバズは自然発生的に生まれるものなので、活用法が目に見えず、どうしたらいいのかヒントもほとんどありません。
SNSで集客すれば無料だ!という意見もあれば、SNSは期待するものではない!ともいわれ、何が正解かもわかりません。
けれど、いつの日か拡散される日のために準備をしておくのも大切なことです。また、準備しておくことでバズ勝率も上がるといわれています。
この記事では、そんないつの日かやってくる”バズ”のために、WordPress内部でできる設定についてご紹介します。無料のプラグインを使うので、コストはかかりません。
ご自身の企業がアカウントを持っていなくても、誰かが拡散し始める可能性があります。やらなくていいという判断は機会損失につながってしまってもったいないです!実質数十分でできますので、ぜひ皆さんやってみてください。
Instagramについてはどうなの?
Instagram(インスタグラム)のユーザーは以前の中心層だった若者以外にも広まり、かなりアクティブに動いているSNSの一つとなりました。しかし拡散性は非常に低く、コツコツと投稿してファン(フォロワー)を獲得する以外の方法がほとんどありません。
Facebookの”シェア”やTwitterの”リツイート”のような投稿を伝播させる機能が公式には設置されておらず、投稿内にリンクも貼れないことが要因です。そのため、WordPressの設定を触って何か対策できるかといわれると、何もありませんので今回は除外対象となります。
Instagramはまた別の集客のコツがありますので、いつか違う記事で紹介できればと思います。
さて、ではFacebookやTwitterでの集客に役立つ、WordPressの設定について順を追ってご紹介していきます。
1.秘密の設定=OGPの設定
この事前準備に当たるのが、OGPの設定です。
OGPとは、Open Graph Protocolの略。SNSでリンクを貼られたときにどんな画像を出すかという情報をHTMLタグに書いておくことを指します。
プラグインを使わなくても手書きでHTMLを触れば設定できますが、WordPressで構築しているなら、プラグインに頼ればHTMLタグを自分で触れなくても、全ページのHTMLに設定が書き込めます。一度設定したものをそれ以降自動で出すこともできますし、それぞれページごとに内容を変えることも可能です。
OGPの設定がされていないもの、されているもの比較
OGPの設定ですが、実は大規模なWEBサイトでも設定されていないことがよくあります。
▽されていない例
TwitterにURLを投稿してみると、そのURLがそのまま表示されるだけです。
これは大阪府のWEBサイトですが、OGP設定されていないのがわかります。
▽されている例
こちらは同じようにTwitterにURLを投稿しただけですが、アイキャッチも出ますし、サイトタイトル、概要も出ています。
投稿内容を読んでいなくても、自然とリンク先のページ内容が目に入ってきます。インパクトが全然違いますね。
OGPを設定するメリットは?
とにかく拡散性が上がります。リンク先の画像やタイトルがきちんとSNS上に表示されるようになるため記事の中身が伝わりやすく、多くの人の目に触れるため拡散の確率が上がるのです。
検索エンジンやSNSから集客する「SEO対策」においては、このOGP設定が基本中の基本。インターネット上で集客を考えるなら、やって損はありません!費用をかけずにできますしね。
2.プラグイン”SEO SIMPLE PACK”の導入
このOGPの設定ができるプラグインはいくつかありますが、シンプルで使いやすい”SEO SIMPLE PACK”の利用をオススメします。HTMLやCSSなどの知識がなく、WordPressのテーマを編集できない人でも簡単に設定ができるようになります。
WordPress管理画面から、”SEO SIMPLE PACK”を検索してインストール。
メニューに、「SEO PACK>OGP設定」という項目が出ます。
◯Facebook設定
初期設定のまま何も記載しなければ何も出力されないので、必ず設定します。
もしFacebookページがなければ、この機会につくっておきましょう。
・FacebookページのURL
・FacebookのアプリID ※開発者用ページより取得
・アプリ管理者の FacebookID ※個人のアカウント
この3つを画面に入力します。
◯Twitter設定
Twitterアカウント(@〜〜〜)を入力します。
こちらもFacebookと同じく、アカウントがなければこの機会にぜひ!
カードタイプは、簡単にいうと画像の大きさが違います。
・Summary Card ※画像小
・Summary Cardwith Large Image ※画像大
画像にいろいろと文字を載せていて、それを読んでもらいたいなら画像が大きいほうがいいですね。
▽Summary Card
▽Summary Cardwith Large Image
ここまででOGPの基本的な設定がすべて終わりました。
まだまだこの設定をしているWEBサイトは少なく、拡散やシェア率をアップさせるならやっておくべき施策です。
まとめ
この基本のOGP設定さえしておけば、あとは記事投稿を通常通り行えばOKです。個々の記事での画像設定ですが、WordPressであれば必ず管理画面にある”アイキャッチ画像”の枠に画像を入れるだけです。
これでSNSでシェアされたときに、WEBサイトに書かれていることが伝わりやすくなります。実際の表示テストでも、URLだけでなく画像やサイト概要が表示されるとクリック率が数%アップするとの報告がありました。皆さん設定しておきましょう!