「ブログの表示速度が速いほどSEO効果があると聞いたのだけど…」
「画像データの大きさが上位表示に関係すると聞いたので対策を練りたい」
「WordPressでつくったサイトの表示速度を速くしたい」
構築したページの表示速度も重要なSEO要素であると言われています。
そのため、表示速度を改善する対策を考えたいという方がとても多くなりました。
現在、Googleは以下のように公式ページで言及し、スピードを測るツールも提供しています。
あらゆるデバイスでウェブページの読み込み時間を短くしましょう
引用:PageSpeed Insights – Google Developers
Googleがページの読み込みを速くしたほうが良いとアナウンスしているのは、表示が速いほうがユーザー(訪問者様)の利便性向上につながるからとのことです。
実際に、ページの読み込みに数秒かかってしまうと、そのページを見ないで離脱してしまう人が非常に多いとのリサーチ結果がGoogleから出ています。せっかくそのページに重要なことが書かれていても、読んでもらえないとなると、訪問者様にとっても、情報提供をされている皆様にとっても不利益なことですね。
そこで今回は、表示速度の改善ができるWordPressのプラグインを3つご紹介します。また、そのWordPressのプラグインを入れる前に知っていただきたい重要なポイントもお伝え致します。
1.はじめに:WordPressプラグインやテーマの選び方も意識しよう
さて表示速度に関するプラグインをご紹介する前に、WordPressで使うプラグインの厳選や、テーマ選びも表示速度に関わってくるということをお伝えできればと思います。
ページ表示速度が遅い(=ページが重い)かどうかは、Googleが提供しているツールでチェックできます。
パーセンテージでその結果が出てきます。
この結果はGoogleの基準からみた診断なのですが、一つの指標となります。ご自身で管理されているWEBサイトがあれば、ぜひ一度チェックをかけてみてはいかがでしょうか。
この表示速度に関わってくる要因はさまざまあり、この結果ページにも「診断」という項目でアドバイスが出てきます。ただGoogleのチェックページで使われているのは専門的な用語が多く、読んだ後にどうすればいいのかわからないこともあるかと思います。いくつか具体的に表示速度を改善するためにすべきポイントを上げてみます。
・画像などWEBサイト内に使われているパーツの数を減らす
・画像のサイズや品質を最適化する
・シンプルなソースコードを書く(不要なコードを減らす)
・キャッシュ(一時保存)を活用する
まず対策できる部分はこのようなポイントです。
そのためWordPressのテーマ(デザインテンプレート)選びであるとか、ソースコードに関わるプラグイン選び、そしてそれらの根幹となるサーバー選びなども表示速度と直結しています。
デザインやかかる費用だけで選ぶのではなく、その機能と表示のバランスなどをチェックしながら選んでいくことが表示速度を上げるために必要です。
最初のステップとして、表示速度に気をつけながらWEBサイトの構築をしようと意識するだけで、ずいぶんと速度結果も変わってきます。Googleが公開してくれているチェックツールを使って調べながら、WEBサイトの構築やリニューアルを行っていきましょう。
ではここから、WordPressで構築したWEBサイトの表示速度を改善するために使えるプラグインを3つ紹介していきます。
【重要】表示速度の改善のため、WEBサイト内のソースコードを書き換えるプラグインもあります。プラグイン導入前に念の為バックアップをお取りください。
2.ソースコードを圧縮するプラグイン「Autoptimize」
どんなWEBサイトもプログラムの文字列でできているのですが、そのコードを表示速度が上がるように改善してくれるプラグインです。
実際に全く表示速度への対策をしていない状態からこのプラグイン「Autoptimize」をインストールして、設定画面でいくつかチェックを入れるだけでチェックツールの数字が改善しました!
■無料
■日本語対応
コードを触るとなるとエラーが出ないか、設定は複雑でないか心配になりますが、チェックを入れるだけなので、専門知識がなくても設定できます。また、利用者からの評価も非常に高いプラグインなので、エラー等の心配も少ないと判断できます(もちろん構築環境によってはエラーが出る可能性もありますが、一般的なWEBサイトであれば問題なく使えると多くの方からのレビューが寄せられています)。
プラグインをインストールして有効化したら、「サイドバー>設定>Autoptimize」へ進み、初期設定をします。
設定画面では、いくつかの項目に分かれて「最適化するかどうか」チェックして選ぶことができます。基本的にはすべて最適化をチェック。そのほかのチェック項目ですが、構築の状況によって判断が一律ではないため、チェックを入れてからツールで速度を確認&表示にエラーがないか確認を行ってください。
とあるサイトでは、以下のように表示速度が改善しました。
プラグインを入れてチェックを入れただけでこれだけ改善したので、入れてよかったなと感じます。ぜひ一度試してみてください。
3.保存された不要なデータを削除するプラグイン「Optimize Database after Deleting Revisions」
WordPressには”リビジョン”という書きかけの記事を保存する機能が最初から備わっています。記事を間違って消してしまったときや、保存できずにパソコンが強制終了してしまったときに非常に役立つ機能です。
ただ記事をたくさん書いていると”リビジョン”機能で保存されたデータもどんどん溜まる一方です。それが高速化を阻害しますので、不要なものを消してくれるプラグイン「Optimize Database after Deleting Revisions」が活躍します。
■無料
■英語
残念ながら日本語に翻訳されていないので英語を読みながらの設定となりますが、利用者の評価は非常に高く、安心して使えます。私が設定したときもエラーは出ませんでした。
ちなみに、Optimize Databaseはデータベースの最適化という意味です。データベースを触るプラグインなので、インストール前に念の為バックアップを取ることをオススメします。
プラグインをインストールして有効化したら、「サイドバー>設定>Optimize Database」へ進みます。
チェックできる項目は色々とあるのですが、データベースを触る設定なので慎重に。今回は必ず消したい項目だけをチェックしました。
・Delete trashed items(ゴミ箱)
・Delete spammed items(スパム)
・Delete unused tags(不使用タグ)
そのほか
・Keep a log(ログファイルを保存)
最適化されたログファイルを残しておく設定を追加しました。
これでGoogleのチェックツールでは87%から90%へ評価がアップしました!
このプラグインではもっと詳細に設定して表示速度の高速化ができますので、項目を一つずつ読み解きながら進めていってください。↑今回設定した項目だけでも効果がありますので、「まずは最低限の設定をしたい」という方は、今回の設定をご参考にしてください。
4.画像を圧縮するプラグイン「ShortPixel Image Optimizer」
画像をたくさん必要とするブログを多く書いているWEBサイトでは、画像を圧縮して表示速度を改善させるプラグインを入れておくと便利です。
画像の表示速度に関わるプラグインはたくさんありますが、実際に導入して速度が改善したものをご紹介します。
■無料
■英語
こちらも英語なのですが、プラグインをインストールして有効化した後に、まずやるべきことはAPIKeyの取得です。「サイドバー>設定>ShortPixel」へ進みます。
初期設定の画面で、メールアドレスが自動的に入っています。そのメールアドレスでよければそのまま”Request Key”ボタンをクリックしてAPIKeyを取得。ほかのメールアドレスがよければ書き換えてからAPIKeyを取得します。
APIKeyのリクエストボタンを押した後、自動的にAPIKeyが入力されます。
これで初期設定は終了です。
いろいろな項目がありますが、まずは初期設定でチェックされた項目だけを生かして速度チェックをしてみました。すると、90%から1%ですが向上して91%に。
このサイトは画像の数が非常に少なくて数えられる程度なのですが、それでも診断の結果、評価が上がりました。
主に以下のような設定ができます。
・png画像をjpeg画像に変換する
・CMYKで作成の画像をRGBへ変換する
・サムネイル画像の圧縮
まずはそのまま初期設定で使い始め、チェックツールで診断しながら項目のカスタマイズをしてください。
5.まとめ
この3つのプラグイン以外にも、表示速度を向上させる効果のあるプラグインはたくさんあります。全世界共通であるGoogleが表示速度を改善しなさいという指針を出しているため、日本だけでなく全世界規模でWEBサイトを管理している方々の大きな関心ごとなのです。
ただこのようなプラグインは、データベースやプログラム(ソースコード)に関わるものです。実際にWEBサイトの構築の状況によっては、効果が感じられないプラグインや、逆に速度が落ちてしまうプラグインもあります。
プラグインを入れる前にはWEBサイトのバックアップを取り、インストール後はWEBサイトの表示でエラーが出ていないか、チェックツールで改善効果が出ているかどうか確認しながら進めてください。