皆さま、こんにちは。
通勤中やお客様先での作業ではなかなかパソコンを開けないタイミングもありますよね。スマホ片手に作業…というときでも、最近はスマホ自体が高性能になり、機能も増え、ずいぶんできることが増えてきました。
以前、iPhoneでWEB制作業務効率化というブログを書きました。今回はそれに続き、iPhone内に盛り込まれている公式機能でディレクター業務の効率化に使えるTipsのご紹介です。アプリのインストールが不要なので、気軽に試していただけるものばかりです。皆さまの日常業務が少しでも時短になれば幸いです。
<今回ご紹介する機能>
- ワンタッチで写真の背景切り抜き
- 写真を撮るだけで文字を抜き出す
- スクリーンショットにURLが保存される
- ミュージック認識でライバルの動画BGMが判明
- クイックメモで通話やチャットからすぐメモ
- フリーボードでイメージを簡単共有
- WindowsユーザーもiPhoneと連携が簡単に
※iOS16以降に新しく追加された機能もあります。もしお手元のiPhoneで機能が見つからなければ、OSバージョンをチェックください。
■コントロールセンターをうまく使うのがコツ!?
コントロールセンターに機能が追加できる、という拡張が増えてきました。コントロールセンターとはiPhoneのショートカット機能で、液晶画面をスワイプすることでアクセスできます。
<コントロールセンターの開き方>
・Face IDを搭載したiPhoneの場合: 右上端から下にスワイプします。コントロールセンターを閉じるには、下部から上にスワイプします。
・ホームボタンを搭載したiPhoneの場合: 下部から上にスワイプします。コントロールセンターを閉じるには、下にスワイプするか、ホームボタンを押します。
ここにさまざまなアプリへのショートカットアイコンを追加できますし、さらにその先の細かな機能へも直接飛ぶことができます。使いこなすと便利なので、よく使う機能がある方は「コントロールセンターにこれを追加できないか?」を考えるとより便利にiPhoneを使えると思います。
1.ワンタッチで写真の背景切り抜き
iPhoneのカメラで撮影した写真が保存される【写真】アプリでは、画像長押しで背景を切り抜けるようになりました。
例えばラフに撮影した写真など、お客様に背景をあまり見せたくないな…というときは切り抜いて送ることなどが可能になります。
■使い方
【写真】アプリで切り抜きたい画像を開く→切り抜きたい部分を長押し→コピー
コピーすると切り抜かれた画像だけが保存されているので、それをメールに添付したり、Airdropでパソコンに送ったりできます。
どうしても消し残しはありますが、これまでパワーポイントなどで切り抜いていた画像を比べてみると、かなりきれいに背景切り抜きができていると思います。
2.写真を撮るだけで文字を抜き出す
iPhoneのカメラで撮影中や撮影した写真・動画、スクリーンショットの中に写っている文字が自動で認識され、すぐコピーできるようになりました。
■使い方
【写真】アプリで文字を抜き出したい画像を開く→右下のアイコンをタップ→抜き出したい部分を長押し→コピー
必要な部分だけを選択できます。
例えば訪問先の住所をMAPアプリに入れたり、送付されたスキャン書類から必要な文字情報を抜き出したりするときに役立ちます。
GoogleドライブやLINEで文字の抜き出しをしていましたが、純正機能になったことで手間が省けるようになりましたね。
3.スクリーンショットにURLが保存される
スクリーンショットした画像にURL情報も保存されるようになりました。↑上記の項目と同じ方法で、URLも呼び出せます。
■使い方
【写真】アプリで画像を開く→右下のアイコンをタップ→URLが表示される→タップでアクセス
どこのウェブサイトを保存したかな?と思い出さなくてもすぐにアクセスできるので気になる情報は「スクショ保存!」で解決できますね。
4.ミュージック認識で動画BGMの曲名が判明
YouTubeの埋め込み機能を活用し、WEBサイト上に動画を載せることも増えてきました。そのためPR動画、商品説明動画をつくられる企業さまも年々増えている印象があります。
競合のPR動画などを分析する機会に便利なのが、BGMの曲名がわかる”ミュージック認識機能”です。動画上で流れている音楽の曲名を調べてくれる機能です。
■使い方
①設定>コントロールセンター>ミュージック認識をON
これでコントロールセンターから認識機能が使えるようになります。
②ミュージック認識したい動画などを再生→認識機能をタップ
曲名が判明すると画面上に表示されます。AppleMusicに紐づいた詳細情報も出てきます。
提案書やBGM候補を出す時の参考情報に曲名を含めることができるようになります。なかなか面白いので使ってみてください。
5.クイックメモで通話やチャットからすぐメモ
電話がかかってきて内容をメモしたいとき、いちばん早く起動できるのは、やはり純正の【メモ】アプリです。
また、ブラウザアプリなどを開いた状態でもそのままメモ画面へ移行できる”クイックメモ”という機能ができ、より素早くメモができるようになりました。
■使い方
①アプリ内のシェアアイコン>【クイックメモに追加】を開く
アプリからシェアアイコンを開くと、そのURLや画像など、アプリの中身と紐づけたメモができます。
②(単純に何かをメモしたいとき)設定>コントロールセンター>クイックメモをON
これでコントロールセンター内にクイックメモのアイコンが追加されますので、どのアプリを開いていても、片手でメモ画面を開けます。
6.フリーボードでイメージを簡単共有
【フリーボード】はイメージのすり合わせなどの打ち合わせをしているときなど、なかなか言葉のやりとりだけでは共通認識になっているかわからない…と不安を感じたときに便利な機能です。
ボードに書き込んだ内容をPDFに変換したり共有したりできるのはもちろん、複数人で共同編集することができます。
類似のビジュアル系のアプリは複数ありますが、純正で動作が軽く、もちろん登録なども必要ないので手軽に使いたいときに役立ちます。また、共同で編集しながら会議ができるので、iPhoneしか手元にない!という急なミーティングのときでも精度の高い話し合いができます。
ボードには文字を書いたり線をひいたりするだけでなく、写真を貼る、背景を切り抜いた画像を貼るなどができるので、デザインのラフも仕上げられそうです。
■共同編集の方法
共同編集はリンクを送り、参加していただくことが可能です。編集権限を渡さず閲覧だけなど細かな設定もできます。
セキュリティ面でもう少し設定を追加したい、などの要望も叶えられます。Appleの公式ガイドをご確認ください。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph5a2eb2c7b/ios
7.WindowsユーザーもiPhoneと連携が簡単に
MacとiPhoneは連携させて動作できていましたが(例えばiPhoneにきた着信がMacにも通知されるなど)、Windowsとの連携も進み出しました。
Windows11に搭載されている【スマートフォン連携】機能で、iPhoneと連動した作業ができるようになります。
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2023/04/26/phone-link-for-ios-is-now-rolling-out-to-all-windows-11-customers/
Windowsの公式サイトで情報が公開されています。
■使い方
①Windows11の【スマートフォン連携】アプリのバージョンをiOSと連携できるバージョンにアップデートする
②iPhoneに【Windows にリンク】アプリをインストールする
パソコン側とiPhone側と両方の設定が必要ですが、WIndowsユーザーの方にとっては着信を逃しづらくなったり、メッセージをパソコンから送れるようになったりと機能が拡張されるので、ぜひバージョンが合う方は設定してみてください。
https://apps.apple.com/jp/app/link-to-windows/id6443686328
まとめ
iPhoneの本体価格も上昇傾向ですが、機能もどんどん充実してきています。iPhoneにインストールされている純正アプリなら、アカウントを作成したり費用がかかったりといったデメリットがなく、誰でも安心してご利用いただけるのもよい点です。
制作物の打ち合わせにも使いやすい機能が増加傾向です。この記事を参考にご活用いただき、皆さまの日常作業の負担が少しでも軽減されることを願っております。