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WordPressのプラグインが古くなった時の対処法

皆さま、こんにちは。
今回はWordPressで構築したWEBサイトで使用するプラグインのバージョンアップ等について課題をお持ちの方々へ向けて対処法を解説させていただきます。

今お使いのプラグインが古くなっているかどうかのチェック方法や、プラグインが古くなってしまっていた場合の対処法についてもご説明致します。

WordPress本体のバージョンを上げていくことの大切さについては、別記事(WordPressのアップグレードをする理由と作業時に気を付けるポイント)でご説明しました。定期的にWordPressのバージョンを上げていくこと、WordPressのバージョンを管理することでセキュリティ強化につながります。

◾️プラグインもWordPress本体と同じくバージョンアップが必要

WordPressの機能を拡張する“プラグイン”もWordPress本体と同じように、バージョンを上げずに利用しているとセキュリティに問題が出て、悪意ある改ざんが行われたり、そもそもエラーによってWEBサイトが表示がされなくなったりする可能性があります。

必ず最新版が求められるわけではありませんが、ある程度の期間内で定期的にバージョンアップすると安全な状態でWEBサイトを運営できます。

ただ、現状でWEBサイトが以下のような状態にあり、不安に思われている方もいらっしゃると思います。

  • プラグインのバージョンアップの必要性を知らなかった
  • プラグインをバージョンアップせず放置してしまった
  • 制作から時間が立ちすぎてバージョンアップするのが怖い
  • 過去に依頼していた制作業者と関係性が途絶え、そのまま古くなってしまった

プラグインが古くなった状態からどうしていけばよいか、この記事では対処法をいくつかご紹介します。皆さまのご参考になれば幸いです。

1.プラグインが古い状態とはどんな状態?

プラグインが古いという状態はどんな現状を指すのかご説明します。

①WordPressの管理画面にアップデート通知が出たまま
アップデートの通知が来てもアップデートせずプラグインを使っている状態は過去のバージョンを使っているため最新と比較すると“古い”と言えます。

最新バージョンと利用バージョンの差が少なければ、プラグイン利用にすぐ問題が出るわけではありませんが、最新バージョンとの差が開いて古くなるほどセキュリティ面や機能面で支障が出る可能性が高まります。

②プラグインの開発が終了
プラグイン開発者が「プラグイン開発を終了する」と発表することがあります。開発終了となれば、そのプラグインは過去のもの。使用はできるのですがセキュリティ面で問題が出たり、WordPressと互換性がなくなり急に使用不可能になったりします。新しいプラグインを探して乗り換える必要があります。

③開発終了の発表はないがプラグインが更新されていない
これはプラグインが開発者から放置されているといえる状態で、ダウンロードや使用はできるものの管理されておらず、プラグインの中身が古くなっている可能性があります。

当サイトでもプラグインを紹介する時には最終更新日がいつなのか、定期的に開発者がバグや脆弱性のフォローを行いバージョンを上げているか(管理しているか)を確認しています。長期間更新されていないプラグインはWordPressにインストールする時点で古いといえるので利用しないようにしてください。

ここまでおおまかに記しましたが、この3つのような状態になると“プラグインが古い”と言われます。繰り返しになりますが、古いプラグインを利用し続けるとWordPress本体のバージョンアップに対応できなかったり、WEBサイト改ざん被害にあったりする可能性が出てきます。古くならないように、定期的に対処していきましょう。

それでは、そのようなプラグインがWordPress内に残っており、気になっている方へ向けて対処方法をご紹介します。シンプルで簡単にできる方法をご紹介しますので、不安な方はぜひやってみてください。

2.古くなったプラグインへの対処法①更新ボタンを押す前にバックアップを取る

プラグイン更新後にエラーが出る可能性があるため、まずWordPressのバックアップを取ります。バックアップを取る方法は別記事:WordPressでバックアップが取れるプラグイン4選をご参照ください。プラグインを使わず手動でバックアップを取る方法についても記載しています。

いきなり本番環境でプラグインの更新ボタンを押すのはリスクがありますので、「このプラグインは古い」という認識をお持ちのときはバックアップ後に更新を行い、何かあればバックアップで復元できるようにリスクヘッジしたいですね。

念を入れるのであれば、次にご紹介するテスト環境で更新して検証する方法を取っていただくと安心です。

2.古くなったプラグインへの対処法②数年間放置したプラグインはテスト環境でアップデート

同じサーバー内にテスト環境を作れるプラグインがあります。

簡単にテスト環境を作成できますので、その環境で一度アップデートテストを行ってください。問題がなければ本番環境でアップデートを実施します。

2.古くなったプラグインへの対処法③長期間更新されないプラグインは代わりになるプラグインを探す

プラグインが長期間更新されない場合、開発が終わってしまった可能性があるため、プラグインの入れ替え検討をする必要が出てきます。人気のあるプラグインが開発終了となれば、困る人が多いので同等の機能を持ったプラグインを制作会社がブログやSNSで解説することがあります。Googleで検索すると情報が見つかることもありますので、検索してみてください。

◾️開発が終了したプラグインを替えるステップ
開発がストップしているプラグインを発見したら、以下のステップでプラグインの削除や入れ替えを行います。

①そのプラグインはどんな機能を持っていて、どんなことに使っていたのかリサーチ
→プラグインの機能や使い方は制作してもらった業者さんにお聞きするか、プラグイン名で検索して機能を確認します。例えばSNSボタンを表示させるプラグインだったのであれば、他にも同じ機能を持つプラグインが多数ありますから入れ替えやすいです。その他、データインポート用のプラグインなら制作が終わった時点で不要になっているはず。使っていないならわざわざアップデートせず削除すれば解決します。

②プラグイン入れ替えをするなら、どんな変化が出るかテストサイトで検証
→同等機能を持つプラグインがあれば、開発が終わったプラグインは削除して新プラグインをインストールし、埋め込みコード等を入れ替えます。入れ替えは簡単だったとしても、例えばSNSボタン表示に使われていたプラグインに「いいね」の数をカウントできる機能が付いていた場合、その数がリセットされてしまうなど、入れ替えてみるとわかることがあります。簡単だと感じるプラグインの入れ替えでも、時間に余裕があれば念のためテストサイトで検証してみましょう。

③同じような機能のプラグインがない!プラグインを使わず表示させる方法がないか検討
同等のプラグインが見つからない、もしくはご自身での実装が困難そうな場合は、コーディング担当者(制作会社)に解決を相談をするのも一つの方法です。プラグインを使わないことで管理するという将来的な負担も減りますし、他のプラグインもまとめてチェック→最新へアップデートしてもらうこともできます。

このように少し時間がかかるかもしれませんが、慎重にステップを踏みながら、プラグイン検証や代替案の模索を行なってください。

2.古くなったプラグインへの対処法④多機能なプラグインのエラーはダウングレードで対処療法

プラグインを更新してみると、PHPとバージョンが合わない、WordPress本体のバージョンとプラグインに適正がないなどでエラーが出ることがあります。場合によってはWEBサイトが真っ白になってしまうこともあります。

特にそのプラグインが多機能でWEBサイト内のいろいろな箇所に関係しているとなると、エラー修復やプラグインの置き換えも難しいことがあります。エラーの簡単な対処法としてはプラグインをダウングレードして一時的にエラーを回避する対応をすることができます。

◾️プラグインをダウングレードする方法
①ダウングレード機能のあるプラグインを利用する
②プラグインの公式ページから過去バージョンのファイルを取得し、サーバー内のファイルを差し替え

①もしくは②のどちらかでダウングレードできます。
サーバーにFTPで接続するとプラグイン一式が入ったフォルダがあり、そこから差し替えることができます。

※以下は作成したダミーサイトにFTPで接続した時の画像です。WordPressのフォルダの中にプラグインフォルダがあり、その中にプラグイン名の付いたフォルダが並んでいることがわかります

プラグインは便利な存在ではありますが定期的に管理をしていないと、頭を悩ませるものにもなります。けれどWordPress内で解決したいことが出てきたときに簡単に解決できる力を持っているものでもあり、うまく付き合っていくことが適切なのではないかと思います。

まとめ:プラグインの頼りすぎに注意

今回は古くなったプラグインをどうするかという点について、主だった対処法をご紹介しました。

制作したまま何年もWordPressやプラグインを更新せず置いてしまい、しかも利用しているプラグインの数がとても多かった場合、一つひとつの作業がかなり重くなってきます。ご自身で古いプラグインの更新作業をするのは不安も伴うと思います。

制作を外注する際にリクエストできるのであれば定期的な保守もお願いする、もしくはプラグインはできるだけ減らすような制作をお願いする、プラグインでとりあえず対処してもいいけれど数年単位でサイトリニューアルして一新することを考えるなど、後からの作業が重くならないよう配慮するのも良い方法なのではないかと考えます。

皆さまの今後のWEBサイト制作や管理対策の参考になれば幸いです。