「検索エンジンで順位を上げるSEO対策をやってみたい」
「SEO戦略のために他のサイトからリンクをもらうのが難しいので、サイト内でできることをやっておきたい」
Googleの進化は目覚ましいものがあり、毎日検索結果が変わるようになりました。目まぐるしく変動する検索結果の中で、自分のWEBサイトをいかにして上位表示し、たくさんの人に見ていただくか…。それを考え、実践するのがSEO対策です。
もちろん、質の高い、他のサイトで提供されていない、多くの人が読みたいと思うコンテンツをつくり、自然と人が集まってくるのが施策としてはいちばん正しい形です。基本的にはそのようなコンテンツの完成を目指します。
ただ、素敵な内容で他にないコンテンツであっても、ある程度検索エンジンにアプローチをしなければ、”WEBサイトの存在を伝えたい誰か(直接知らない人)”にはなかなか届きません。そのためにあるのがSEO対策です。基本的なSEO対策を施すことは”人に知ってもらう”ために、どんなコンテンツにも必要なことなのです。
皆さんがSEO対策を実施したいと思われたときに参考になる内容をご提供するため、当サイト内にもこれまでにSEO対策関連記事を投稿してきました。
◯WordPressのSEO対策に使えるプラグイン3つ<外部リンク対策編>
◯WordPressのSEO対策に使えるプラグイン3つ<Google検索結果ページ対策編>
誰でもできること、そしてWordPressでWEBサイトの構築をしていれば、プラグインで簡単に実装できることに焦点を当て、さまざまなSEO対策に関する情報をご提供しています。
今回は、SEO対策の中の<内部リンク対策>をピックアップします。
1.はじめに:内部リンク対策の重要性
内部リンクとは、1つのサイト内でページとページをつなげるリンクのことを指します。サイト内のページからたくさんリンクを受けているページは検索エンジンに評価されやすくなるといわれています。
当サイトをGoogleの検索画面でチェックすると、上記のようなリンクが出ています。これはGoogleが「ユーザーが必要としているページだから表示しておこう」と判断して検索結果画面上に表示しているものです。(このリンクに関する解説はGoogleのブログ:新しくなったスニペットで検索結果の目的の場所までひとっ飛び)
リンクが出ているこれらのページは、当サイトの上部にリンクがあり、すべてのページに張り巡らされています。内部リンクが集まっている(多い)からGoogleが”重要なページ”と判断したのか、訪問者様に多くクリックされているからなどといった他の理由からかはわかりませんが、数多く有るページの中から”Googleに評価されているページ”といえます。
内部リンクも1つの要素という仮説が成り立ちますので、検索エンジンから人を集めたいページ、記事に向けてサイト内からリンクをたくさん貼ることはやっておくべきSEO対策の一つといえるでしょう。
そこで、ここからは内部リンクを貼るために便利なWordPressプラグインをご紹介していきます。
2.カスタマイズしたパンくずリストをつくる「Breadcrumb NavXT」
“パンくずリスト”とは、WEBサイト内の階層や位置を示すナビゲーションのことです。
ほとんどのWEBサイトで導入されているので、皆さんも目にされたことがあると思います。自分がどの場所にいるのか、トップページやカテゴリページを見たいなと思ったとき、非常に便利なナビゲーションです。
これはWordPressのプラグインですぐに導入できます。
いくつものプラグインがありますが、パンくずリストの作成・導入に特化したシンプル機能で、ユーザーの評価の高いプラグイン「Breadcrumb NavXT」をご紹介します。
■無料
■日本語対応
細かなカスタマイズがしやすいのがこのプラグインのメリットです。設置やカスタマイズを行うにあたって、いちばん簡単に導入できるのはウィジェットページからの設置・設定です。
プラグインが有効化されているとウィジェットページにウィジェットパーツとして「Breadcrumb NavXT」が追加されています。どの箇所にパンくずリストを入れたいか選ぶと、右のウィジェットに専用のパーツが追加されます。
設定はイメージがわきづらい方は色々と変更しながら実際にWEBサイト上に表示させ、デザインや使い勝手に合わせて調整してください。
ウィジェットページ内で設定できます。より細かなカスタマイズはプラグインの設定ページより行ってください。かなり複雑な設定もできるので、さまざまなWEBサイトに合わせて最適なパンくずリストがつくれます。
3.サイトマップを自動でつくる「PS Auto Sitemap」
検索エンジンのプログラムはWEBサイト内をリンクを介して回り、情報をデータベースに化します。ページをつくってサーバーにアップロードしていてもどのページにもリンクを貼っていなければ、ほぼ検索エンジンに乗ることはありません。
逆に、新しくつくったページを検索エンジンの検索結果ページに表示させたい場合は、既存のページから新規ページへ向かって内部リンクを貼ることで検索エンジンへの掲載を促すことができます(WEBサイト内を回っている検索エンジンのプログラムが新規ページに気づくため)。
その役割も果たすことができ、さらに訪問者様がどんなページがあるのかを知りたいときに便利なのがサイトマップです。WordPressでつくっていれば、プラグインを1つ入れるだけで、サイトマップは自動で作成できます。また、新しいページができたときも自動で更新されます。
■無料
■日本語対応
少しメンテナンスがされていない期間が長いのですが、シンプルな機能しかないので今もトラブルなく使うことができます。多くの人が今も継続して活用しているプラグインです。
プラグインをインストール、有効化後、「サイドメニュー>PS Auto Sitemap」へ移動します。
サイトマップの表示方法については、設定画面のいちばん下の箇所に指示があります。サイトマップに載せるページ、載せたくないページなど設定できます。
4.ページ内に関連記事を挿入する「Related Posts for WordPress」
WEBサイト訪問者様にも役に立ち、さらに内部リンクを増やすにも有効なのが関連記事・ページを表示する方法です。
手作業でリンクを貼るとなると大変ですが、プラグイン「Related Posts for WordPress」をつかうと、記事の下に指定した数だけ関連記事を挿入してくれます。
■無料
■英語
設定は1つだけ。関連記事としていくつの記事を表示させるかだけ設定します。それで設定は終わりなので、直感的に操作できます。
「サイドメニュー>Related Posts」へ進み、表示させる記事の数を設定したら、”Finished”の表示が出ます。これで設定は完了です。
関連記事を出すのであれば、このプラグイン1つで機能は十分です。
もっとカスタマイズしたい場合は、他にも多数のプラグインがあるのでいくつかお試しください。
人気があるのは
◯Jetpack Related Posts
◯Yet Another Related Posts Plugin
◯Similar Posts
などのプラグインです。除外したいカテゴリがある場合や、画像を表示させたい場合など、カスタマイズ性の高いプラグインを活用してみてください。
5.ページ内の特定キーワードにリンクを自動で付ける「Internal Links Manager」
このプラグインは、WEBサイト内の用語集へリンクを貼ったり、商品名からオンラインショップの購入ページへリンクを貼ったりなどのときに役立ちます。
特定のキーワードから指定したページへリンクを自動で付けていくため、貼り忘れがなくなり、リンク挿入の手間もなくなります。イメージとしては、Wikiのように文章内のキーワードをクリックすると別のページに移動するような形で仕上がります。
■無料
■英語
有効化するとサイドメニューに「Internal Links Manager」の項目が増えますので、そちらへ進みます。
“Add New”より、キーワードの入力へ進みます。
“Internal title”はキーワードではなく、管理のためのタイトルです。自分がわかるように付ければOK。そのあとはリンク先のURL、キーワードと入力し保存すると全記事のキーワードにリンクが自動挿入されます。
とても便利!!
特に商品名からオンラインショップページへ飛ばしたり、サービス名から資料請求ページへ飛ばしたり。ぜひ皆さんに使っていただきたいプラグインです。
6.まとめ
このようにプラグインを使うと内部リンクをサイト内に貼っていくのも簡単です。ページとページをつなげて訪問者様の利便性を上げるとともに、重要なページへリンクを集め、「リンクが集まっているからこのページは重要だ」と検索エンジンに認識してもらいましょう。検索結果でのリンク表示や、検索結果での上位表示などに影響する可能性があります。
品質の高いコンテンツをつくるのがSEO対策としては第一ですが、読んでもらえるような工夫を施すのも重要な施策の一つです。専門的な知識があまりなくても、シンプルなプラグインを使えば、「こうしたい」が実現できます。プラグインの種類が豊富なのがWordPressの良いところですので、ぜひ活用していきましょう。