皆さま、こんにちは。
今回はWEBサイトのSEO対策の中で、WordPressで構築していればすぐに実践できるTipsをご紹介していきます。
過去にもWordPressにインストールしたプラグインを利用したSEO対策は何度か記事にしてきました。例えばSEO SIMPLE PACK、Wp-insertなどのプラグインを活用してSEO対策をする方法です。
WordPressはプラグインを活用したSEO対策もできますが、そもそもWordPress本体がSEOフレンドリー(SEOに適切な表示になる)なソフトウェアとして開発されているため、WordPressでWEBサイトを構築することだけでも最低限のSEO対策ができている状態です。
さらに本体に備わった機能をしっかり活用すればより適切なSEO対策ができるよう設計されています。
プラグインの活用は脆弱性が見つかったり、更新されなくなって使えなくなったりとデメリットもあり、本当に必要なものだけに絞ったほうがよいと考えています。
そのため、
- WordPressでWEBサイトを構築する
- WordPressに備わっている機能を活用する
- 補うためにプラグインをインストールする
という順序で進めていただければ、最適な形でSEO対策を進めていけます。
今回はGoogleの検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドに沿った形でSEO対策のTipsを10個解説していきます。他の検索エンジンでも重要視されているポイントですので、Google以外の検索エンジンにも効果のある対策です。
よりSEO対策を強化したい方や、WordPressでWEBサイトを構築予定の方、構築されたばかりの方に参考にしていただければと思います。
- Googleにサイトマップを送信する
- 各ページのタイトルは固有(バラバラ)にする
- トップページのタイトルはWEBサイトの名称もしくは企業名+地域、サービス名にする
- meta descriptionをページごとに設定する
- 見出しタグを使う
- トップページから他ページへ移動する【メニュー】をつくる
- 下層ページからトップページへ戻りやすい【パンくずリスト】をつくる
- 意味のあるURLを各ページに設定する
- 画像のalt属性、タイトルを記入する
- レスポンシブ対応のテーマを使う
1.Googleにサイトマップを送信する
SEOの第一歩として、まずはGoogleにすべてのページが認識されて検索エンジンに登録される必要があります。そのためにGoogleへサイトマップを送信すると各ページの認識が早くなるため、定期的にサイトマップの作成、Googleへの送信を行います。
WordPressはGoogleへ送信する形式のサイトマップを自動で作成してくれるため、サイトマップの作成はしなくてOKです。Googleサーチコンソールにアカウントをつくり、サイトマップのファイルを登録します。
<手順>
①Googleサーチコンソールにアカウントを作成する(無料)
②ログイン>左メニュー「サイトマップ」
③新しいサイトマップの追加>sitemap.xmlを入力し送信
sitemap.xmlというファイルはWordPressが自動で作成しているので、Googleが指定する欄にsitemap.xmlと書いて送信ボタンを押すだけで作業は完了です。
2.各ページのタイトルは固有(バラバラ)にする
WordPressでページをつくると必ずタイトル欄があります。各ページで重複しないよう、固有の名前を付けます。
空欄(無題)になっていたり同じタイトルをいくつも付けたりするとページに書かれている内容を検索エンジンが把握しやすくなります。
3.トップページのタイトルはWEBサイトの名称もしくは企業名+地域、サービス名にする
トップページ(=ホーム)のタイトルは、WordPress管理画面から変更できます。
企業名や店名、サービス名だけを設定している場合は、所在地や主力商品もぜひタイトルに追加してください。Googleも以下のように推奨しています。
ウェブサイトや企業の名前を表示し、さらに企業の所在地や主力商品またはサービスなど、重要な情報の一部を加えられます
<手順>
①ログイン>左メニュー「設定」>「一般」
②サイトタイトル欄を修正
主力サービスや所在地をタイトルに入れておくと、Googleなど検索エンジンで店名や企業名以外の所在地やサービス業種でも見つけてもらいやすくなります。
4.meta descriptionをページごとに設定する
Google や他の検索エンジンにページ内容の要約を伝える役割がmeta descriptionタグです。検索エンジンに表示されることもあるため、ページ内容が伝わる短い文章を作成、入力します。
meta descriptionを書く欄はWordPressに標準では備わっていないため、HTMLファイルを触って修正することになります。簡単に実装するならプラグインの活用がオススメです。
■meta description挿入にオススメプラグイン「Yoast SEO」
SEO対策プラグインの定番である「Yoast SEO」が使いやすく、他の機能もあるので便利です。
「Yoast SEO」のインストールや詳しい使い方は別記事「Yoast SEO」の特徴と注意点をご確認ください。
5.見出しタグを使う
見出しタグ(H2、H3…)を使うと、検索エンジンがそのページ内の重要な部分を見つけやすくなります。WordPressのページ作成画面に【見出し】がありますので、文章を書くときに重要な部分には見出しタグを使います。
重要な文章部分を選択して、見出しタグを選択すると、文字が囲われます。
見出しにも種類がありますが、タイトルに見出し1が活用されていることがほとんどのため、ページ内でご自身で選択するのは見出し2と3をオススメします。2と3の違いは重要度で、より重要度が高い文章を2、次に3とします。
6.トップページから他ページへ移動する【メニュー】をつくる
WordPressの中にページをつくっても、メニュー(各ページへのリンク)がないとそれぞれがつながっておらず、検索エンジンに認識されない可能性が高くなります。トップページには必ず主要ページへのメニューをつくり、ページの行き来がしやすいような設定にします。
メニューはWordPressの機能で追加、挿入が可能です。
<手順>
①ログイン>左メニュー「外観」>「メニュー」
②新規メニューを作成
ただ、メニューはデザインとかなり連動するため、制作会社さんやデザイナーさんなどに立ち上げをお願いされた場合は、まず追加したい旨を伝えて設定をお願いしてください。
ご自身で構築しているWEBサイトの場合は、お選びになったWordPressのテーマ(デザインテンプレート)と連動しています。メニューのデザインを変えたいときはテーマごと別のものに変更すると簡単です。
メニューの作成やカスタマイズはWordPressのマニュアルが詳しいです。そちらの解説をご確認ください。
https://ja.wordpress.org/support/article/appearance-menus-screen/#%e3%83%a1%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%81%ae%e4%bd%9c%e6%88%90
7.下層ページからトップページへ戻りやすい【パンくずリスト】をつくる
WEBサイトはリンクをたどって移動するため、その移動をどれだけしやすいものにするかで訪問者さまの利便性が変わります。またGoogleもリンクをたどって内容を把握するので、WEBサイト内に設置された各ページへのリンクは非常に重要な役割を果たしています。
中でも、【パンくずリスト】と呼ばれる”誘導用のメニュー”は設置しているWEBサイトが多く、訪問者も使うことに慣れているので、設置メリットが大きいです。
簡単に設置するなら、プラグインの活用を。meta descriptionの項目でお伝えした「Yoast SEO」でもパンくずリスト項目で有効化するだけで設置できます。
使用しているテーマによっては初期設定でパンくずリストが表示されていることもあるので、確認してからプラグインを入れてください。
8.意味のあるURLを各ページに設定する
各ページに設定されたURL(パーマリンク)は、WordPressの初期設定では【日付と投稿名】に設定されています。この設定はできれば【投稿名】だけに変更し、できるだけ短く、意味のあるURLをつくっていきます。
※パーマリンクの設定方法をもう少し詳しく確認したい方は、別記事WordPressのパーマリンク設定をご一読ください。
投稿名は各ページで変更できます。そのページに内容に合わせたキーワードを盛り込むとSEO対策上の効果が高いです。
(例)WordPressのURL変更に関するページのURL
https://exsample.com/wp-url-change
https://exsample.com/wordpress-url-change
https://exsample.com/changing-wp-site-url
URLだけ目にしても内容がだいたいわかるのが適切な形です。
9.画像のalt属性、タイトルを記入する
WordPressにアップロードした画像を確認すると、さまざまな入力欄が表示されます。優先順位が高いのは代替(だいたい)テキストと、タイトルの欄です。1つ1つ埋めると作業量の面で大変ですが、SEO対策としては望ましいです。
- 代替テキスト(alt属性)=画像が表示されないときに代わりに表示される写真の説明文
- タイトル=画像の内容がわかるように付ける
Googleの画像検索などで使われるため、上記2項目は埋めていきましょう。
どんな内容を入れるのがよいか?は画像の代替テキスト(alt属性)の書き方をご確認ください。
10.レスポンシブ対応のテーマを使う
2023年現在、WEBを閲覧する方はモバイル端末を多く利用しているため、WEBサイトもスマートフォンやタブレットで閲覧したときに見やすいデザインが望ましいです。Googleなど検索エンジンも”モバイルで見やすいデザイン”を推奨しています。
とはいえ、さまざまな液晶サイズの端末に合わせて一つずつ最適なデザインをするのは難しいですから、端末に合わせて自動的にデザインが変わる「レスポンシブデザイン」を採用することが多くなっています。
WordPressでご自身で作成されている場合は、テーマ(デザインテンプレート)をレスポンシブデザイン対応のものを選びましょう。
現在は多くのテーマがレスポンシブ対応しているため、あまり気にして選ばなくても大丈夫なのですが、やはり最終決定する前には必ず「レスポンシブ対応しているか」をテーマのデモ画面で確認してください。
まとめ
SEO対策の基本としてGoogleなど検索エンジンがWEBページの内容を理解しやすいようにつくるということと、訪問者に有益なコンテンツをつくるという2つの軸があります。
今回はGoogleが理解しやすいページをつくるということに特化しているのですが、コンテンツをつくることと同等くらいに重要なことです。ぜひWordPressの中でできることから一つひとつ実践していってください。