皆さまが管理しているWEBサイトのSEO対策を簡単に確認するツール「SEO META in 1 CLICK」をご紹介します。このツールはGoogleChromeの拡張機能で、ブラウザにインストールすれば会員登録不要でどなたでも無料で使うことができます。
動作も軽く、本当に1クリックでSEO面のチェックができるので大変便利でした。チェックできる項目やその重要性について解説させていただきます。
「WEBサイトの管理を前任者から引き継いだ」
「転職先でWEBサイトの管理者を任された」
このような状況に直面してWEBサイトの状態をチェックしたいときや、競合のチェックをしたいときも役立つツールです。
■SEO META in 1 CLICK
https://chrome.google.com/webstore/detail/seo-meta-in-1-click/bjogjfinolnhfhkbipphpdlldadpnmhc?hl=ja
・無料
・会員登録不要
・ブラウザインストール型
GoogleChromeにインストールすると、アイコンがブラウザ上に現れます。チェックしたいWEBサイトを開いて、そのアイコンをクリックするとチェック結果がポップアップで表示されます。
【META】とツール名に付けられていることからもわかりますが、このツールの主な機能はWEBページ内のメタタグを1クリックで調べられること。ブラウザ上で表示されておらず、目に見えていない情報を一覧で見られるのが主な機能です。
・h1、h2などの見出しタグ
・画像のalt属性
・ページタイトルや概要
これらにどんなことが書かれているのか、1クリックでわかります。
メタタグは新規制作時は注意深くみていたかもしれませんが、日常の更新が始まるとコンテンツも変化するので、ページによっては「抜けていた!」「全然記載がない!」と気付かされることもあります。また、自分が制作時に携わらず、引き継いだWEBサイトでも快適にチェックが進みます。
このツールはサービスにログインしたり別の画面を開いたりする必要がないので、利用のハードルが低く、チェック画面もシンプルなのでわかりやすいところも良いと思っています。
ではどんな項目が確認できるのか、一つずつ解説していきます。
1.SUMMARY
1つ目のタブ【SUMMARY】でチェックできるのは主に以下の9個の項目と、見出し、画像、リンクの数です。
・Title=ページ/サイトタイトル
・Description=ページ概要
・Keywords=キーワード
・URL=ページの指定URL
・Canonical=正規URL(重複コンテンツとなりそうな場合のみ指定されている)
・Robots Tag=noindexなど検索エンジンを制御するタグ
・Author=著者
・Publisher=発行者
・Lang=言語
それぞれの項目が示している内容がわからないときは、項目の横にある【?】マークをクリックすると説明文が現れます。
英語ですがコピーして翻訳をかければだいたいの内容がわかります!
■METAタグの書き方や重要度は?
Googleの【Google検索セントラル】にそれぞれのタグの書き方や注意すべきポイントが掲載されています。
「SEO META in 1 CLICK」でのチェック後、それが適切な状態なのかを確認するため、【Google検索セントラル】お目通しいただくのもいいかと思います。
2.Headers
2つ目のタブ【Headers】は、HTMLに出てくる順番にHタグをリスト化してくれます。
H1、H2、H3と太字で見えているのは、重要な部分を検索エンジンに伝えるために設置された見出しタグと呼ばれるものです。見出しタグはH1〜H6まであり、数字が1に近いほど重要度が高いです。
ページの中に書かれてあることを検索エンジンが理解しやすいよう、フォローする目的でコーディングをするときに付けていくタグです。
普段WEBにページを見ていても目に入らないですが、「SEO META in 1 CLICK」を使えば一目瞭然。1ページが長くて多数の見出しタグがあったとしても抜けなくチェックできます。
3.Images
3つ目のタブ【Images】では、ページ内の画像の数、altが付いているかどうか、タイトルが付いているかどうかをチェックできます。
・alt(オルト)=画像が通信環境の都合などで表示できないときに代わりに表示されるテキストを示すタグ
・title=何の画像か文章で情報を補足することができるタグ
altは検索エンジンのクローラーも確認していますし、実際に通信環境が悪いときにブラウザに表示されたり、目が不自由な方が読み上げ機能を使うときに重要な役割を果たしたりするため、重要な位置づけにあります。
ただタイトルは今のところ利用されるシーンは限定的なので、付いていなくてもSEO対策の側面からは問題になりません。
まず、altにしっかりテキストが入っているか、意味のある(画像を適切に表現する)テキストが書き込まれているかをチェックしてください。ズラリとリストでみてみると、思わぬ抜けがあったり、長すぎる文章が当てられていたり、気づくことがたくさんあります。
altの書き方は過去記事に詳しいので悩んだら参考にしていただければと思います。
→画像の代替テキスト(alt属性)のスピーディーで最適な書き方と抜け漏れチェック方法
4.Links
4つ目のタブ【Links】では、ページ内のリンク数をチェックできます。
外部/内部に分かれて表示されます(同じURLへのリンクがあるとまとめられて合計数が出ます)。
リンクにもタイトルが付けられるのですが、こちらも利用シーンは限られています。適切なURLへリンクが貼られているか、「#」など制作時に入れたダミーのままのリンクが残っていないかチェックしてください。
5.Social
5つ目のタブ【Social】では、SNSにシェアしたときの見え方をチェックできます。
・Facebook
・Twitter
この2つのSNSの見え方をチェックできます。
SNSにシェアしたときに投稿される画像が思っているのと違う、表示されてほしいテキストが表示されていないなど気になることがあれば、こちらをチェックしてみると修正すべき項目がわかります。
6.Tools
最後の6つ目のタブ【Tools】では、外部ツールへのリンクになっています。
今見ているWEBページをもっと他のツールで見てみたいとき、クリックするだけでチェックが可能になります。
クリックするとブラウザの新規タブが開き、チェックされた結果が表示されます。クリック1つでチェックができるのでとても楽です。競合調査がすごく時短化されるのでオススメです。
まとめ
ツールを使うと、”抜けなく”チェックできるのがメリットです。また、いくつもバラバラのツールでこれまで調べていたところが、「SEO META in 1 CLICK」なら1つでいろいろなチェックが終わるのも作業の時短化ができます。
いろいろなツールがありますので、使い方次第で作業の時短にもつながります。適材適所でうまく活用してください。
◆関連する過去記事
・GoogleのSEOツール「Lighthouse(ライトハウス)」のPerformance項目を日本語解説
・文字数や画像URL確認などSEOチェック全般ができる「Screaming Frog」