WordPressのブランクテーマについてまとめています。カスタマイズ前提のテーマとして有用ですし、オリジナルテーマを制作する際のベースに使ってもいいでしょう。
ブランクテーマの基礎知識
本題に入る前に、ブランクテーマとはどういったテーマなのか解説します。
WordPressとは?
WordPressとは、Webサイトの制作に欠かせないCMS(コンテンツ管理システム)のことです。
CMSを使うことで、よりスピーディにWebページの制作や運営保守がしやすくなります。Webデザイナーやエンジニアだけでなく、Webに携わる非エンジニアの方にも使いこなして欲しいツールと言えます。
WordPressは数あるCMSの中でも群を抜いて使われています。世界中のホームページのうち、その4分の1はWordPressで作られているとされており、その人気の高さがうかがい知れます。
WordPressはホームページやブログ、ECサイトなど、あらゆるホームページを作ることができます。デザインや機能も思い通りに盛り込んでいくことができますし、カスタマイズ性も高いです。
本ブログでもWordPressについての記事を多数掲載していますので、併せてご覧くださいね。
テーマとは?
さて、WordPressにはテーマと呼ばれる機能があります。これは言ってみれば既成のデザインのことです。テーマを導入すれば、自分でデザインを作ることなく、プロが作ったようなデザインのページが持てます。
WordPressは世界中で最も使われているCMSのため、テーマの数も圧倒的です。非公式のテーマも合わせると、それこそ星の数ほどのテーマが存在していると言えるでしょう。
WordPressテーマについては、本ブログでも何度か取り上げています。
» 【2017年最新版】WordPressオススメ無料テーマ9選
ブランクテーマとは?
さて、ここからが本題です。本稿で取り扱うのはブランクテーマですが、これはどういったものなのでしょうか?
上で述べたように、WordPressにはさまざまなテーマが存在しています。コーポレートサイト向けのテーマや、ショッピングカート機能を搭載したECサイト専用のテーマ、ブログに使えるマガジン系テーマなど。つまり、テーマはそれぞれ用途が異なるのです。
ブランクテーマとは、その名の通りブランク(空白)なテーマです。基本的なHTML要素や最低限必要なCSSのみ備えている、ということです。
デフォルトでは何のおもしろみもない無味乾燥なデザインなのですが、逆に言えばオリジナルのデザインを組み込みやすいとも言えます。これが、ブランクテーマを使うことのメリットなのです。
ブランクテーマの使いみち
ブランクテーマの使いみちとして、どういったケースがあるのでしょうか?
上で述べたように、ブランクテーマは最低限必要な骨格のみ備えています。そのため、オリジナルテーマ(自作テーマ)のベースにするのにピッタリなのです。全くのゼロからテーマを作るよりも効率的ですし、既存テーマを大幅カスタマイズするよりも手間がかからないのです。
もう一つ、ブランクテーマの使いみちとしてオススメなのが、初心者エンジニアの勉強用に題材として使うことです。ブランクテーマはシンプルで最小のコードで構成されているので、Webページの作りを学ぶのに格好の材料になるのです。
おすすめのブランクテーマ5選
ここからは、おすすめのブランクテーマを5つ取り上げてご紹介します。ブランク(空白)とはいっても、制作内容によって最適なテーマは変わってきます。それぞれの特徴についてはしっかりと理解しておき、ケースバイケースで使い分けていくといいでしょう。
Underscores
» Underscores | A Starter Theme for WordPress
UnderscoresはHTML5に対応したブランクテーマです。トップページからテーマの名称(SlugやAuthorなども指定可能)を入力して、「GENERATE」ボタンを押せばテーマがダウンロードできます。レスポンシブにも対応していて、スマホ表示ではtoggle可能なドロップダウンメニューも備わっています。コード内にはコメントも含まれており、カスタマイズをする時の助けになってくれるでしょう。
HTML5 Blank WordPress Theme
テーマ名称を見ればわかるように、HTML5をベースにしているWordPressブランクテーマです。HTML5のBoilerplateをベースに作られていて、CSS3のメディアクエリを使ってレスポンシブデザインにすることも可能です。ナビゲーションやページネーションなど、プリロードされている機能も案外多いのが助かります。
Sage
» Sage | WordPress Starter Theme | Roots
HTML5のBoilerplateをベースにして作られている、WordPress用のブランクテーマです。Sageの特徴としては、CSSフレームワークのTwitter Bootstrapを利用していることがあげられます。Sassを利用することもできるので、効率的に制作を進めることができるでしょう。
Whiteboard Framework for WordPress
» Whiteboard Framework for WordPress
軽量なWordPressブランクテーマです。2008年から提供されているテーマということもあり、ブランクテーマの中でも有名な部類に入ります。スマホやタブレットにも対応していますし、SEOに配慮された作りにもなっています。多言語サイトの制作も可能で、Lessを使ってCSSの開発を行うことができます。
HTML5 Reset
» HTML5 Reset :: A simple set of templates for any project
HTML5に対応したWordPressブランクテーマです。バージョン1.0がリリースされたのが2010年で、Whiteboard Frameworkと同様に歴史の長いブランクテーマの一つです。ブラウザ特有のスタイルをできるだけ使っていないことや、ウィジェットに対応したサイドバーなどを備えていることが特徴としてあげられます。
あとがき
WordPressのブランクテーマについてまとめました。カスタマイズ前提の場合は、既成のテーマを使うよりもブランクテーマを利用した方がよいケースもあります。上手に活用していきましょう。