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【制作会社の変更準備】ドメインの移管手順を解説

皆さま、こんにちは。

WEBサイトの制作や管理を別の制作会社に乗り換えたい、もしくはいつか変更するかもしれないので前もって引き継ぎの知識を得たいという方のために、この記事ではドメイン管理とドメイン管理会社の変更(=移管)を中心に解説したいと思います。

そもそもWEB制作の担当会社・担当者を変えるというのは労力が必要です。その労力を知っている方は、切り替える踏ん切りがつかないということもあると思います。WEBサイトの制作はデザインデータのやりとりだけでなく、ドメイン管理やサーバー管理など、目に見えない形で様々な契約が絡まり、複雑化しやすいもの。普段の管理だけでも大変な上に、今後誰にどう任せるか考えるのは、大変な作業ですよね。

どのWEBサイトも条件は同じで、どうしてもドメイン・サーバー情報の管理は発生します。しかもそれを自社内で管理しているというパターンは珍しく、WEBサイト制作を担当した会社やデザイナーさんに一任しているというパターンが多いです。そうなると「制作会社や管理会社を変えたい」ときに、自社内でコントロールできる部分が少なく、「どうしたらいいかわからないのでとりあえず現状維持」で進んでしまいます。

しかしWEBサイトはインターネットで営業、集客する上で最重要なものであり、改善を繰り返さないといけないものでもあります。WEBサイト運営に必要な理解を持つことで、必要に応じて制作会社を切り替えることができるようになります。

制作者の切り替えにはさまざまなステップがありますが、まずはドメインの管理会社変更(=移管)から解説します。みなさんのよりよいWEBサイトづくりに活用していただけましたら幸いです。

■ドメインの管理、管理会社変更とは?

独自ドメインを使うには維持管理を行う会社を通す必要があるため、必ず管理会社を通して契約しています。多くの制作現場では、制作会社やデザイナーさんに任せて契約をしていただいていると思います。

つまり、WEBサイトの制作や管理を切り替えるときには、現在の制作者と結びついたドメイン管理会社から、次の制作会社の下にある管理会社へ引き継ぐ(=ドメインの移管)段取りが出てきます。

このドメイン移管作業=管理会社の変更ができないと、今のドメインを捨てることになることも。これまで育ててきたWEBサイトがゼロになったら大変ですよね。ドメインの移管作業やドメインをそもそも自社で契約するなど対応ができれば、WEBサイトの制作者・管理者を変える自由度が増します!

1.現在のドメイン管理会社を把握する

現在のドメインをどの会社で取得し、管理しているか把握していない場合もあると思います。まずは、今の管理会社がどこか?を把握・記録しておきます。

自社で契約していない場合は、現在の制作者が代行で契約してくださっているはずです。管理会社がどこか質問しても教えてくれないこともあるかもしれませんが、今後のために「ドメインの管理会社はどこになっているか教えていただくことは可能ですか」と聞いてみるとよいと思います。

①代表的なドメイン管理会社:お名前.com

https://www.onamae.com/

②代表的なドメイン管理会社:ムームードメイン

https://muumuu-domain.com/

③代表的なドメイン管理会社:Xserverドメイン

https://www.xdomain.ne.jp/

それぞれの主な違いは「.com」「.site」など、取得できるドメインの種類が違ったり、取得を維持するための費用が少々違ったりする点です。だいたいドメイン管理会社はレンタルサーバーもセットで運営していますので、使いたいレンタルサーバーに合わせてドメイン管理会社を選んでもOKです。

ドメインを使うには、このような管理会社でアカウント登録をして、ドメイン取得に進みます。取得したら、そのアカウントに紐付けられ、維持管理が行われます。

■ご自身でドメインを取得したいときは?
取得したいドメインを決めてから、選定したドメイン管理会社でそのドメインが取得できるか検索します。取得できることがわかったら、アカウント登録→ドメイン取得料金の決済と進みます。

※1つのアカウントで複数のドメインを管理することもできます。

もしこれからWEB制作を新規でお考えであれば、「ドメイン・サーバーは自社で取得し管理することにしたい」と制作側へご相談を入れてもよいかもしれません。ご自身で管理すれば、管理会社を変えることのハードルは一つ下がります。

というのも、制作者間で管理会社の移動(=移管)をしてもらうとなると、片方の制作者様は顧客を失うタイミングであり、スムーズに応じてもらえない可能性もあるからです。

また、契約によっては”ドメインを持ち出せない”こともあります。まずはドメイン管理会社の把握、そして管理者変更を考えるなら「移管は可能か?」確認する必要があります。

管理会社がどうなっているか把握できたら、次の項目からは実際に移管を進めたいときの作業です。スリーステップで解説します。

 

2.ドメインの移管作業①現ドメイン管理会社で3項目を確認

ドメインを別の管理会社に移動(=移管)させるには、以下の3項目をまず確認します。

  1. ドメイン管理会社のアカウントへのログイン情報(=ログインしないと進まない)
  2. Whois情報の設定内容(=移管に関するメールが届かないトラブルになる)
  3. 次回契約更新日(=1ヶ月を切っていると移管できない)

まずアカウントにログインできなければどの作業も進まないため、最初にログイン情報を確認します。

Whois情報は、ドメイン使用者の情報です。通常、ドメイン管理会社の情報を登(代理公開)しているのですが、これを自社の情報に書き換えておかないと、ドメイン移管のメールが届かないというトラブルが発生します。



3.ドメインの移管作業②現ドメイン管理会社、新ドメイン管理会社のヘルプページを確認する

ドメイン管理会社には、ドメインの移動(=移管)に関するヘルプページがあります。それを確認し、どのような作業を行うかチェックします。だいたい流れは同じなのですが、管理画面のどこから行うかなど少々異なりますので、公式ヘルプページを参照します。

例えばXserverドメインにドメインを移動させて登録する場合。Xserverドメインに別の管理会社からドメインを受け入れる(移動する)ための作業をまとめた【移管申請のマニュアルページ】があります。

https://www.xdomain.ne.jp/manual/man_order_domain_transfer.php?_ga=2.25879034.614189515.1672150558-1396664709.1671352737

逆に、Xserverドメインから別の会社に移動させたい場合もヘルプページもあります。

https://support.xserver.ne.jp/faq/transfer_domain_other.php

このようにドメインは出たり入ったりするものなので、管理会社にはその手順をまとめたページがあります。ヘルプページやよくある質問ページにありますので、検索してご確認ください。

3.ドメインの移管作業③新ドメイン管理会社から、現ドメイン管理会社へ【移管承認メール】を送る

ドメインが別の会社に勝手に移管されないよう、現ドメイン管理会社を通して”ドメインを移管してもよい”という承認しなければ移管できません。

移管するドメインが「.com」か「.jp」かなど種類によって少しメールの内容は異なるのですが、メールのやりとりが発生するのは同じです。

↑Xserverドメインでは、.jp以外のドメイン移管時は上記のようなメールが届くそうです。

■どのメールアドレスに届く?
このメールが届くのが、ドメインのWhois情報に登録されているメールアドレスです。

Whois情報を自身の情報に変更し、受け取れるメールアドレスを登録しておきます。それから移管申請のメールを送ってもらうことで、確実に受け取れます。

★現管理会社と新管理会社とのやりとりがスムーズに行くよう注意する必要あり
この記事の書き出しにも記しましたが、管理会社を変える=制作会社を変える場合は、今の制作会社はクライアントを一つ失うことが確定しています。なかなか作業がスムーズに進まないこともあるので時間に余裕を持って移管作業を進めることをオススメします。

そして両者に「現管理会社はムームードメイン、新管理会社はXserverドメイン」と明確に伝え、引き継ぎに抜けがないように気を付けるのもポイントです。ドメイン管理会社が変われば、作業が変わることもあります。どこからどこへ移動させるかをはっきり伝えると、わからないことを調べられるので全員が作業を進めやすいです。

移管申請のメールのやりとりが終われば、あとはドメイン管理会社での作業を待つのみです。これも時間がかかることがあるので、やはり移管作業はスケジュールに余裕を持って行うのがよいと思います。

ドメインの移動(=移管)作業がわかれば、制作会社の変更にも踏み切りやすくなります。よりよいWEBサイトへ改善、リニューアルしやすくなりますので、ドメイン管理やサーバー管理にも目を向けていただければとよいと思います。

まとめ

この記事ではドメインを移管させることについて解説しましたが、実際にWEBサイトをサーバーごと変えたいときは別記事:Webサイトを移行する流れや注意点についてまとめたに記載しています。合わせてご参考にしていただけると幸いです。