皆さま、こんにちは。
今回はWordPressでページをパスワード管理で閲覧制限をかける方法についてご紹介します。
WEBサイトで限られた人にだけ、特定のWEBページを見せられると便利な場面って結構あります。例えば、写真や資料を購入してくれた人にだけダウンロードページを見せる、メンバーの人にだけ情報公開前にページを見せるなど。
パスワードをかけるためには面倒な設定が必要だったり、サーバーを触らないといけなかったり、システムに詳しい人やコーダーしかできないというイメージがありますが、WordPressで構築したWEBサイトであれば誰でも簡単に閲覧制限ができます。
パスワードをかける方法はいくつかパターンがあるのですが、今回はWordPressの中で完結する、シンプルで簡単な設定方法を3つご紹介します。
- 1ページごとにパスワードをかける
- 複数のページにまとめてパスワードをかける
- WEBサイト全体にパスワードをかける
パスワードを知っている人だけが見られるページを簡単な設定で作っていきましょう!
1.1ページごとにパスワードをかける
WordPressの固定ページ/投稿ページ、どちらのページにも同じ方法でパスワードをかけることができます。
例として投稿ページにパスワードをかけていきます。
①通常通りページを作成し、タイトルや文章を入れる
まずページの中身を入れて完成させます。
②右サイドバー>投稿>表示状態から【パスワード保護】を選択
右サイドバーにある【投稿】からページ全体の設定ができるのですが、その中にある【表示状態>パスワード保護】を選択します。
③【パスワード保護】の欄に設定したいパスワードを入力する
設定したいパスワードを入れてプレビューすると、ページの内容が見えない状態になります。
表示がOKであれば公開します。これでパスワードで閲覧制限をかけたページの完成です。どのテーマを入れていても同じように「このコンテンツはパスワードで保護されて〜〜」という文章が出ます。
■デザインや表示される文章のカスタマイズについて
表示文章も変えることができますが、そのためにはWordPressのコアなファイルであるfunctions.phpを触る必要があります。変更前にバックアップを取るなど段取りが必要ですから、デザイナーさんやコーダーさんなど、WEBサイト制作をお願いした担当者がいらっしゃったらお願いして修正していただくと安全です。
初期設定のままでデザインや文章がOKであれば、パスワードをかけたページの作成はとても簡単な設定でできることがおわかりいただけたと思います。WordPressの標準機能のため、プラグインも必要なく、動作もとても軽いです。気軽に閲覧制限ができ、WEBサイトの利用幅が広がります。
■パスワードの有効期限について
パスワードで閲覧制限をかける機能を使うと、パスワードの保存期限が10日に初期設定されています。つまり一度パスワードを入れると10日間は閲覧制限がかからない状態になりますが、こちらも変更することが可能です。同じくfunctions.phpを変更しなければならないため、WEBサイト制作担当者にお問い合わせのうえ、ご都合のよい日数に変更なさってください。
2.複数のページにまとめてパスワードをかける
では次に、複数のページをまとめてパスワードをかけたいパターンについてです。
WordPressでは複数のページに同じパスワードをかけて閲覧制限すれば、すべてのページの閲覧が可能になります。一度パスワードを入力すれば、ページ移動してもパスワード入力を求められることはありません。
例えば会員にだけ見せたいお知らせページ等があり、それが複数に渡っているときに便利です。見ている側はパスワード入力が1回で済みますので、閲覧がスムーズです。
3.WEBサイト全体にパスワードをかける
最後に、WEBサイトの一部分ではなく、WEBサイト全体にパスワードをかけたい場合についてです。パスワードを知らない人には全くWEBサイトが見えなくなるので、社内やグループでのみWEBサイトを閲覧する場合や、卸売販売などで顧客を限定したいときに便利です。
WEBサイト全体の保護にはプラグインを使います。プラグインもいろいろありますが、WordPress公式のプラグイン「Password Protected」はとてもユーザー評価が高くシンプル設計でおすすめです。
Password Protected
https://ja.wordpress.org/plugins/password-protected/
■無料
■日本語OK
①WordPressの構築が終わってWEBサイトを公開する段階になったら、プラグイン「Password Protected」をインストール、有効化する
有効化すると画面に「Never miss an important update」とメッセージが出ますが【スキップ】を選択します。
②管理画面で初期設定をする
【General】に表示される初期設定は、各項目が大切なので一つひとつ確認しながら入力します。
これで設定は完了です。
パスワードをかけたいタイミングで【パスワード保護の状況】の有効にチェックを入れたタイミングから、WEBサイトの閲覧にパスワードが必要になります。
ブラウザで表示させたときに、パスワード入力欄が出ていればOKです。
■パスワードがかかっているか確認するには
自分が管理者であればパスワードがかからないので、実際にパスワードがかかっているか不安になることがあります。WordPressの管理画面にカギマークが出ていれば閲覧制限できている証拠です。
■パスワード入力画面のデザインを変更したいとき
このプラグインにはパスワード入力画面のデザイン編集機能はありません。もし無機質なWordPressのパスワード入力画面が気になる、オリジナルの画面にしたいという方は、別途「Password Protected CSS」というプラグインを追加でインストールしてください。デザイン編集ができるようになります。
まとめ
今回紹介した方法以外にも会員制サイトのような形にするなど閲覧制限をする方法はさまざまありますが、シンプルにパスワードをかけて制限するだけであれば今回の紹介方法で問題なく利用できます。
WordPressで構築されたWEBサイトなら、標準機能を使ったり公式のプラグインを使ったりすることで機能性を上げられるので、皆さまの利用方法に合わせてカスタマイズを簡単にしていただけます。できることはたくさんありますので、「こんなことはできないかな?」と思ったら、WEBサイト制作担当者にご相談いただいたり検索してみたりして、方法を探してみてください。