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WordPressの有料テーマを購入する時に気を付けること

皆さま、こんにちは。
今回はWordPressのデザインテンプレートであるテーマについて少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

WordPressは、WEBサイト構築時にサーバーさえ準備しておけば無料で使えるとても便利なツールです。今は世界中のWEBサイトの4割程度がWordPressでつくられているといわれています。

WordPressでは無料で使えるデザインテンプレートも提供されていて、デザイナーさんがいなくてもきれいなビジュアルのWEBサイトを作ることができます。創業時などあまり予算はないもののホームページを持っておくことが必須!というときに、WordPressは大変心強い存在です。

■WordPressには有料のテーマもある?
WordPressは無料のテーマを1万点以上提供してくれており、公式サイトからは検索することも可能です。いろいろなテーマを比べながら無料でWEBサイトをつくることができます。

https://ja.wordpress.org/themes/
そのほか、購入することで使えるようになる有料のテーマもあります。そのような費用負担がかかるものもWordPressの公式サイトで紹介されています。

https://ja.wordpress.org/themes/commercial/
上記のページで紹介されている以外にも有料のテーマというのは販売されていて、世界中に数えきれないほどの有料テーマがあります。いろいろな国のデザイン会社やWordPressのテーマをつくる専門の会社が販売しています。

ご自身が思い描くビジュアルにピッタリと思うものが見つかったときやデザイナーさんがおらず不安なのでサポートを受けたいとおもったときなどは、有料テーマを購入するという選択肢もあります。しかし販売している会社がたくさんあり、さらにそれぞれに規約(使用ルール)も違うので、購入する前に気をつけておくべきこと、購入検討時に知っておきたいポイントなどがあります。そこで今回はWordPressの有料テーマを買う前に知っておきたい、気を付けることについてお伝えしていきます。

1.必ず購入前に有料テーマのライセンス、規則をゆっくりチェック

WordPressの有料テーマは、購入者が自身のWEBサイトをつくるために販売されている商品です。購入したファイルをご自身の手でWordPressにインストールし、利用することが前提です。

つまり、購入して誰かのWEBサイトをつくる(クライアントワーク、WEB制作業務)ときに使いたい場合は、事前に有料テーマの規約をよく読み、ルールを把握してから購入する必要があります。

規約の書き方も有料テーマによって表現の幅がありますので、しっかりと読み込むことをおすすめします。

  • 「第三者のサイト」の制作はライセンスに違反します。
  • クライアントワークはビジネスライセンスを購入してください。
  • 購入ユーザーのみ利用できます。
  • クライアントや代理店等に提供可能です。

などさまざまな書き方があります。ご自身がどのような用途で有料テーマを使いたいかも改めて考えてから規約を読み込み、検討のうえでご購入されることがよいと思います。

2.複数サイトに使えるかどうかも規約をチェック

例えばご自身でたくさんの商品を抱えている場合や、会社のサイトと採用サイトを分けたいといった場合には、複数のWEBサイトをつくっていかれると思います。

やはり1つのWEBサイトに全てを盛り込むより、内容にあったデザイン、わかりやすく絞り込んだ導線でWEBサイトは設計したほうがよりよいものになりますので、複数のサイトを持たれることはよいことだと思います。

WordPress本体には使用に制限がありませんので、どのWEBサイトにも自由にWordPressを使えます。ご自身が10個のWEBサイトを運営していてそれぞれでWordPressを使っていたとしても問題になることはありません。

ただ、有料テーマはWordPress本体と同じようなスタンスではありません。それぞれの規約がありますので、テーマごとに確認する必要があります。

「今は複数サイトの予定がない」といっても、今後どうなるかはわかりませんので、まずはそのテーマがいろいろなWEBサイトで使いまわしてOKなのかどうか確認しておくことは重要だと思います。

複数のWEBサイトにインストールしてテーマを使用してよいかどうかは、各テーマで明確に決められています。確認せずに複数サイトで使用すると、意図していないのに結果として”規約違反”となります。意図せず規約違反だとされてしまうと辛いですから、ぜひ最初にチェックをお願いいたします。

3.国内生産かチェック

有料テーマは世界中で作られているので、さまざまな言語をベースにしています。やはり使いやすいのは日本語ですし、日本で作られているテーマです。ビジュアル面で考えればどの言語のものであってもいいのですが、やはり国内生産のテーマは将来的な使いやすさにつながります。

WordPressの公式無料テーマにも、いろいろと日本語をベースに作ったテーマがあります。英語でも使えますが、やはり日本語フォントがしっくりくるデザインになっているので、日本語ベースのものは使いやすいです。

有料テーマも同じように日本人向け、日本語での用途に合っているものがあります。日本のデザイン会社や企業が作っているテーマかどうか、購入前にチェックするとよいと思います。

4.カスタマイズしたい場合はテーマ内に機能があるか確認

有料テーマの多くは、美しいデザインを作るためにさまざまな工夫がされて完成されています。また、SEOに特化したテーマであれば、SEO対策用に高度な設計されているものが多いと思います。

また、有料テーマの大きな特徴として、備えられている機能(例えば写真を入れ替えたり、フォントを変えたり)で簡単にデザインが変更できることが前提に制作されています。購入者はテーマの機能を使って簡単に好みの色や写真、レイアウトにできるからこそ受け入れられている点があります。

(参考)WordCamp Tokyo 2023のセッション動画

逆に考えると、そのテーマ内の機能から離れてしまうようなカスタマイズはしづらいということです。高度に組み合わされて作られている有料テーマに手を加えようとすると、まずどのように作られているものかを読み解く必要があり、なかなか時間がかかります。

それであれば、有料テーマ内にご自身が使いたいカスタマイズ機能があるかどうか確認してから購入するほうが効率的です。また有料テーマに+αする機能(プラグイン)がさらに有料の場合もありますので、総額も確認しながらチェックすることをおすすめします。

また、ある程度ご自身にデザインイメージがあり、「こういうサイトが作りたい」とご希望があるのであれば、有料テーマを購入してご自身の時間を使ってカスタマイズするよりも、デザイナーさんに意図を汲み取ってもらって一から作ったほうが早く思い通りのものができることもあります。

有料テーマ、オリジナルテーマを比較してみて、ご自身の用途にどちらが合うかご検討されてみてください。

5.WEBサイトの内容が有料テーマの規約に沿うか確認

オリジナルデザインでWordPressを利用する場合は、WEBサイト内のコンテンツがどんな内容でも問題ありません。ただ、有料テーマはそれぞれに規約で定められています。

・商用利用OK
・どんな内容でも問わない
・どんなジャンルのサイトでも利用できる
・反社会的、暴力的、猟奇的な情報を発信するサイトへの当テーマの使用は禁止

などそれぞれに書かれている内容がありますので、ご自身が予定されているWEBサイトの内容がその有料テーマの規約でOKかどうかも購入前にご確認ください。

6.サポートがあってもサブスクの場合があるので確認

有料テーマによっては質問が会員制のフォーラムのようなスタイルになっており、即時に質問して答えがほしいときはサブスク課金の会員を続けていなければならないテーマもあります。

購入したテーマのアップデート(脆弱性のバージョンアップや機能強化など)は無料でできるけれど、サポートはサブスクの会員のみということもあります。

そもそも有料テーマのサポートにはWordPressのメンテナンスが入っていないため、WordPress本体のメンテナンスはご自身で行う必要があります。セキュリティの面でWordPressのアップグレードは大切なので、ご自身でWEBサイトを管理する場合はWordPressのメンテナンスにも時間がかかることを視野にいれておいてください。

WordPressのアップグレードは専門知識がなくてもある程度情報収集ができればできます。当サイトでも別記事「WordPressのアップグレードをする理由と作業時に気を付けるポイント」などにまとめていますのでご参考になさってください。

まとめ

初期デザインやテーマ内のカスタマイズが簡単にでき、購入した日からWEBサイトを公開することもできるほど完成した状態、かつマニュアルがっと乗った状態で手に入るのが有料テーマのメリットです。ただ、使用の制限等についてはそれぞれの規約によって違いがあることがわかっていただけたかと思います。

また、テーマ内の機能を使う以外のカスタマイズや拡張は通常のオリジナルテーマでの制作よりも時間がかかる(テーマの中を読み解く必要があるため)、他のデザイン会社やシステムの会社がライセンスの問題で管理に入れないなどデメリットもあります。

有料テーマは販売している会社によってさまざまな違いがありますので、できれば購入をあわてず、オリジナルで作ったほうがぴったりのものが作れて管理にもプロの手を借りられることと比較検討し、最終の決定をされることをオススメします。