皆さま、こんにちは。今回はお客さまにお渡しするヒアリングシートをAIで作ることはできるか?AIでお客さまにお渡しできるクオリティのヒアリングシートが仕上がるか?の検証結果を記事としてまとめます。
ヒアリングシートは新規WEB制作依頼のお問い合わせがあったお客さまに対し、提案書作成や御見積書作成の前にお渡しすることが多いと思います。お問い合わせいただくお客さまには業種もさまざま違いがあると思いますので、AIで作ることができれば、今までに経験のない業種のお客さまに対応したヒアリングシート作成も作業時短できます。
もちろん長年WEBサイト制作に関わられている方々は、それぞれでヒアリングシートのテンプレート(ファイルやフォーム)をお持ちだと思いますが、例えばこれからWEBサイトの制作に力を入れていきたい方々や、業種毎にヒアリングシートを個別に作れたらより便利だと思っている方々には、AIで作れるならありがたいですよね。
そこで今回は、3つの一般的なAIを使って、仮のヒアリングシートを作成してみました。この3つのAIは、Googleアカウントが必要ですが無料で使用可能なAIです。
それぞれのAIが仕上げてくれたヒアリングシートをWordファイルで記事内に公開していますので、比較の参考にしていただければ幸いです。それぞれに個性がありましたので、3つのAIで作ってからまとめて1つにするのもよいかと思いますし、ご自身がピンとくるものがあれば、そのAIにより具体的な指示を入れて便利なシートを作り上げても良いかと思います。
今回利用したAIは以下の3つです。
①ChatGPT
②Claude(クロード)
③Gemini
それぞれのAIの特徴を比較した表は以下です。
やはりそれぞれの特徴によってヒアリングシートに違いが出ていたので、皆さんのビジネスに対応するお好みのものが見つかると気持ちよく利用することができると思います。

↑参考:こちらの表の画像ですが、まずGeminiでシンプルな表の画像を作り、そのあとChatGPTでビジュアルを良くしてもらいました。
※過去記事にもAIを使い、SEO対策記事を作成した記事があります。AIでの文章作成にご関心がおありの方は合わせてご確認ください。
▶無料AIでSEO対策記事を5パターン作ってみた2025年版
今回のヒアリングシート作成時の前提
各AIには同じ内容を指示しました。
その文章は以下です(よろしければコピペでお使いください)。
WEBサイト新規制作を行います。販売する商品はオーガニックのペットフードです。クライアントにお渡しするヒアリングシートをWordファイルで作ってもらえますか。
指示内容はあえて、それぞれのAIの特徴がわかりやすいよう、今回はシンプルにしました。もっと詳しい内容を入れてAIに依頼すると、より詳細にヒアリングできるシートを仕上げることができます。
それでは、それぞれのAIが作ってくれたヒアリングシートを順番にご紹介していきます。
【比較①】ChatGPT
ChatGPTはAI上でWordファイルを生成してくれるので、ダウンロードするだけでOkなのが便利です。もちろんExcel、PDFなども生成できるので、別のファイルが良ければ指定できます。

生成されたヒアリングシートの内容の一部を画像でご紹介します。
ChatGPTは文書のタイトルや依頼文も挿入してくれましたので気が利いていると思いましたが、ヒアリングシートとしては内容が薄かったと感じました。

3つのAIの中で、いちばんシンプルな形に仕上がりました。ご相談を受けるか受けないかの事前確認用くらいには使えるかなと感じます。もちろんもう少し細かな項目を設定すればより具体的なシートを仕上げられると思います。いつもお聞きになっている項目があればWordファイルを個別に編集するか、追加でChatGPTに指示して仕上げてみてください。
▶テストヒアリングシート_chatgptのダウンロードはこちらから
【比較②】Claude(クロード)
文章が得意といわれるAI「Claude(クロード)」で作ってみると、商品についても具体的にヒアリングできる、とても網羅されたシートができました。

ClaudeをPCからブラウザ利用すると、右サイドに内容が一覧で生成されます。
その文章をPDFで保存したり、Wordファイルにコピーしたりする一手間が必要です。

非常に詳しく、項目の多いヒアリングシートが出来たため、↑上記の画像は全体の中の前半の一部分です。商品についても詳細なヒアリングができる内容のため、あまり過去に経験がなく知識の少ないジャンルの商品でも、抜けが少ないヒアリングができそうだと感じました。
▶テストヒアリングシート_caludeのダウンロードはこちらから
【比較③】Gemini
GeminiはGoogleのAIアシスタントのため、Microsoft社のWordファイルには生成できないのですがGoogleドキュメントに落とし込むことができます。それをWordファイルに変換する手間はありますが、動きはスピーディーでストレスなく利用できると感じました。
ヒアリングシートのクオリティとしては、細かすぎず、技術面も取り扱い商品も依頼してくださっているお客さまについてもバランスの良い質問を作ってくれていると感じました。

これをいったんGoogleドキュメントで開き、Wordファイルにエクスポートする形です。文章は丁寧で、そのままお客さまにお渡しできそうだと感じます。やはりGoogleのAIだなという感じで、バランスが取れている気がします。
▶テストヒアリングシート_Geminiのダウンロードはこちらから
まとめ
3つのAIに同じ指示をしてみると、それぞれの特徴がよくわかりました。バランスがいいのはGeminiだと感じましたが、使うシーンによっては違うAIで生成したものがしっくりくるかもしれません。
皆さんのお客さまの層や、ヒアリングシートを使うタイミングによって違ってくると思いますので、うまく活用して、打ち合わせの時間を減らしたり、見積もりの精度を上げたり、使い方はさまざまあると思います。皆さまの業務改善がうまくAIでできるよう願っています。
また無料で使えるサービスを検証し、お伝えして参ります。